小林千代美議員による北教組事件を受け、鳩山総理が過去にした「日教組とともにこの国を担う覚悟だ」という発言はますます看過されるべきではないだろう。鳩山総理は当然、議員辞職(=内閣総辞職)も含め、発言の責任を取るべきだ。「神輿は軽くてパアがいい」とは小沢幹事長が自民党時代に言ったとされるが、どんなに本人も発言も仮に軽くてパアであったとしても、一国の宰相ともあろう人がこんな言行不一致では国民に示しがつかない。
世論の風向きが悪くなったと悟ったのか、この問題では輿石参院会長、赤松農水相ら旧社会党メンバーも一様にコメントを控えている。しかし、選挙の時だけ物心両面で支援を受け、問題が発覚したら臭いものに蓋というのでは、政権交代の意味が全くないではないか。小林議員は当然、説明責任を果たした上、自ら議員辞職すべきだし、鳩山総理も日教組とともに一蓮托生となるなら、総理の資格はなく、総辞職するのが筋である。
小林議員が3月15日までに辞職すれば、4月24日が補欠選挙の投票日となるが、それだと参院選に悪影響となるため、10月の補欠選挙以降まで様子を見るつもりだろう。自民党は与党時代、大臣を辞職して責任を取っていた。選挙日程に絡んで、こんな幼稚な筋書きを見せつけられると、自民党が与党時代の責任の取り方より、民主党のほうがよっぽど無責任かつ姑息に感じるのは私だけだろうか。
一方、同じく旧社会党の女性2閣僚も怪気炎を上げている。赤い貴族たちは政権交代した今こそ人目をはばかる必要がないわけで、好き放題に何でもやれると思い込んでいる。千葉景子法相と福島瑞穂男女共同参画相は、夫婦別姓を「全力で傾注する」とコメント。この夫婦別姓案は婚姻の際に別氏を選択でき、子の出生ごとに氏を選択するというものだ。
これは日本の家族制度そのものを揺るがすものであり、また法律婚、一夫一婦制、摘出推定制度の原則をなし崩しにするものであり、断じて容認できない。①正式な法律婚か、内縁の夫婦か、違法な重婚か区別がつかず、法制度の原則と例外をなし崩しにする②戸籍制度をやめて個人登録制度へ移行につながる③婚姻前に夫婦の氏と子の氏をめぐって両家間の紛争が起きる-など問題点は多くある。
この夫婦別姓において、国民新党が連立与党の中で唯一反対を明言していること注目に値する。国民新党のみならず民主党内にも反対する議員がおり、与党の中にも議論が分かれていることをメディアはもっと報道すべきだ。しかし、数の力をもってすれば、法案は成立してしまうだろうから、食い止めるには世論の喚起が必要だ。しかし、こうした日教組の事件をきっかけとして、それを取り巻く事象がいかに不合理でおかしいかということを、国民がメディアを通じて少しでも知る必要がある。
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