自民党が下野して初めての党大会。だからこそ、いつもと違いがほしいと思いつつ出席しました。野村監督のスピーチで会場は笑いを誘ったものの、途中まで例年とあまり変わらず。「これでいいのか党大会」と思いながらシャンシャンと進行していた党大会は、最後を締めくくる谷垣総裁の並々ならぬ気迫の演説が印象的でした。アジることもなく、丁寧語で語りかけるのは谷垣総裁らしいですが、普段の温厚な口調からすると危機感が伝わってきました。「自民党が生まれ変わったと思われるように全力を尽くしたい」と決意を語りました。しかし、本当に国民からそう思われるには前途は多難です。 「みんなでやろうぜ」という決意は立派です。ただ、これまで幾度の会議で申し入れられたことは実現の目途すら立っていません。「次の内閣」も示されず、前議員や選挙区支部長もこうした次の人事に登用してほしいという要望も全く野ざらしになっています。参議院の比例区に70歳以上の定年制を断行してほしいと
いう要望にも応えられていません。自民党の新綱領も示されましたが、地方組織に伝えられたのは前日になってからです。執行部側へ地方組織からも苦言を呈されました。こうした一例からも、「挙党一致=みんな」でやっていこうとする行動がまだまだ十分ではありません。 谷垣総裁が全国の小さな会合にも顔を出し、野党の党首としてコツコツ行脚しながら政権奪還を目指す姿勢も立派です。しかし、総裁はそれほど沢山回れるわけではないので、場所の選定も戦略的な要素が必要なのではないでしょうか。参院選をいかに勝たせるかを焦点にしなくてはならないので、2007年参院選や2009年衆院選に、民主党の小沢一郎代表(当時)が実践していた戦略的手法も大いに学ぶ価値があるでしょう。 「自民党は地域に根差した人とともにある唯一の国民政党である」という谷垣総裁の言葉には間違いはありません。課題は自民党が今後シフトをいかに変えていくかです。団体や組織に頼る選挙からはある意味一線を置くような、力強い無党派対策が必要です。①自民党
でも民主党でも良いという保守系無党派層はかなり数多く、党の体質の改善と生活の充足を思い切り打ちださなくてはなりません。②自民党を中心とした保守系に入れたいが、保守本流の支持層からは十分な受け皿になっておらず、この際、外国人参政権の問題も含め、党として考えをまとめるべきです。①と②の層に十分に理解が得られずに、従来の圧力団体(農協、遺族会、医師会、自動車整備振興会、建設業界、各種宗教団体など)や、県市町村議会議員の後援会票だけ固めても、これは勝てないし、国民政党でもありません。 党大会を機会にさらに支持拡大を見込めるよう、執行部への申し入れにも力を入れたいと思います。
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