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【本当に流れは変わったのか】

 長崎県知事選で自民・公明の支援を受けた副知事が民主・社民・国民新推薦の農水官僚に勝利したことで、ここ数日、与野党共に騒ぎが広がっている。与党は小沢降ろしの声がチラホラ出始め、自民党内も喜びムードが一部に広がっている。町田市長選も大差で自公系現職が与党統一推薦候補に勝利し、自民党執行部の役員の一人は「政治とカネ」について、与党批判のコメントを発しているが、政治の本質は何も変わってないどころか、もっと悪化していることを自覚すべきだ。
自民党はたとえ勝っても、それが実力だとか民意だとかは思わず、むしろひたむきに反省する謙虚さが必要なのではないか?私も議席はないものの、一政治家として、「国民にとって納得できる政治になっているか、姿勢が伝わっているか」と自問自答すると反省の毎日だ。
 鳩山内閣と民主党の支持率が低下する一方で、受け皿となるべき自民党は支持率が一向に上がらない。政治評論家の有馬氏は「自民党の歴史的役割は終わった」と一刀両断に喝破した。そうした意見に対し、有力な反論もできず、今後の道筋も示せないところに自民党のみならず、政治全体の病理がある。
 二大政党で民主党に代わる受け皿がなければ、その選択肢を持たない国民こそが最大の被害者である。みんなの党の支持率が伸びているが、第三極に期待する層が厚くなっている証拠でもある一方で、自民党と民主党に対する国民の失望が大きく広がっていることに他ならない。日本の政治は漂流していていいのか。
 私自身、政治の劣化が著しいと感じるし、政治家として居てもたってもいられないのが心情だ。今の政治家は、少なくとも10年後の行き着くべき日本像を示すことができているだろうか?家族制度は?皇室は?米軍再編は?憲法改正は?産業構造は?高齢化社会と医療制度は?年金制度は?雇用と労働力は?教育は?景気浮揚策は?
 どの政党も候補者も口当たりの良い政策を羅列し、サービス合戦を繰り広げる選挙戦は従来と変わってないどころか、今度の政権交代でさらに劣悪なポピュリズムに陥っている。政権の座にある者はポピュリズムだけでは政治を断行できない。時には厳しいことも国民に伝え、政権を失う覚悟で説得し、決断するのも政治家の大きな仕事だ。決断は後世が評価するのだ。岸内閣の安保改定のように。民主党政権はそうした姿勢が全く欠けているが、それを単純に批判する自民党もおかしい。国民からすれば、「50年も政権の座にいて、下野してもまだ分かってないの?」ということになる。
 小泉元総理は昨夏の選挙期間中、私の応援で鎌倉入りし、「一度民主党にやらせてみたらいい。こんなにひどいものかと後で分かる」と演説した。その予想は現実のこととなった。しかし今、議員バッジをかけて、体当たりで国民を説得する政治家が求められる。結論を先延ばしせず、情熱と決断力を持った政治家を皆さんの知っている範囲で何人挙げることができますか?

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  • 2010年02月28日(日)22時50分
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