平成22年度予算案が成立する見込みとなったが、やはり北教組事件も話題に挙が
る。同じ政治とカネでも、ゼネコンからもらった小沢幹事長は自民党の旧来的手法、
マザコンゆえに恵まれた鳩山総理は財閥出身の誰にも真似できない手法、日教組から
もらった小林千代美議員は旧社会党的なノーメンクラツーラ(赤い貴族)式手法とでも
言おうか。小林議員が自発的に議員辞職もせず、全く説明責任も果たさず、逃げ隠れ
している様子を投票した人たちはどう見ているか。石川議員も同様だ。
さて、ゼネコン体質が問題なのは言うまでもないが、民主党政権の最も大きな問題
は、この赤い貴族的体質にある。民主党が組合丸抱えで資金や労働力を受け入れ、政
治では組合擁護を貫くことは、政権交代前から多々指摘されていた。社会保険庁の職
員による年金記録改ざんなどはこれにあたる。
民間労組を主体とする旧同盟系はともかく、公務員系労組で成り立つ旧総評系の選
挙運動は本来、制限され、違反した場合は取り締まられるべきである。公務員は選挙
活動できないはずだが、組合を通じることにより公選法の抜け穴がある。小林千代美
議員の事件は示唆に富んでおり、極めて根が深い。数年間で50億円以上の組合費が
プールされ、その金と組織力を背景とした日教組の意向に従って走狗のごとく働くよ
うな民主党議員をこれ以上増やしてはならない。また、こうした体質についても、徹
底的に糾弾し、公正さを取り戻すべきである。
私も現職4年間、厚生労働分野を専門にしていたが、特に社会保険庁の体質を改革
することに力を入れていた。平成19年は年金記録で揺れた政界だが、同庁の主に組合
員と思われるリークには振り回された。当時の与党である自民党に報告するより先
に、労組である国費協議会が長妻議員(現厚労相)に不祥事をリークし、報道が先行
し、年金記録の問題はちぐはぐになった。同庁はマッチポンプのように不祥事を自ら
出し、時の政権与党に責任をかぶせることを繰り返しながら、組織防衛を図ってい
た。
最終的に社保庁は日本年金機構という新組織に組織改編されることとなったが、懲
戒処分を受けて免職されるはずだった職員の中には、うまいこと政権交代になって逃
げ切ったとほくそ笑む輩もいただろう。今は民主党政権だから、自治労も国費協議会
など旧総評系は居心地が良いだろう。だが、政権交代に一票を投じた人は、このよう
に赤い貴族の跋扈することまで予想できたろうか。赤い貴族たちの宴は始まったが、
国民のマグマは煮えたぎっている。
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