2006年11月
防衛庁省昇格法案が衆議院可決  (2023.11.30)

 防衛庁と防衛施設庁を統合する「防衛庁省昇格法案」が30日、衆院で可決。先に可決した「教育基本法改正案」とともにこれら2本は戦後日本の大きな転換期となる法案ですが、今国会での成立する見通しとなりました。
 「防衛庁省昇格法案」は、防衛庁を不祥事の相次いだ防衛施設庁と統合して「防衛省」に昇格させ、防衛庁長官が「防衛大臣」となることや、PKOなど自衛隊の海外での活動を「本来任務」に格上げすることなどを盛り込んでいます。「省」になることで、防衛大臣が有事の際に閣議を求めたり、官庁として独自の予算要求ができるようになります。
 近年の自衛隊の災害派遣や国際貢献など国内外の活動ぶりも国民に浸透し、また、北朝鮮の核実験や連続多発テロなど国際情勢の変化により、自衛隊に対する国民の意識も変わってきました。こうした機運を背景に、防衛庁は発足後51年ぶりの組織改編となります。「重要な仕事」である「国の防衛」権限を、内閣総理大臣から独立させることが、「省」昇格の目的なのです。
 また、「専守防衛」や「非核三原則」など、防衛政策の基本方針には変更がなく、最高指揮監督権を総理大臣が持つ点も変わりはありません。戦前のように軍部が独走しないように、政治が軍事をコントロールできる機構(シビリアン・コントロール)を今まで通りしっかり守ること、さらには非核三原則を遵守し、平和と安定に貢献することが引き続き求められます。


安倍総理&小泉前総理を囲む会  (2023.11.29)

 赤坂プリンスホテルで夜、一回生議員ハチサン会で「安倍総理&小泉前総理を囲む会」を開催しました。
 最も注目される復党問題に関しては、小泉前総理は「誓約書と復党願を出したことは、政治家にとって無条件降伏に等しい。昨年は郵政が問われた選挙ゆえに、郵政民営化協力に誓約したことで復党させるのは流れであり、復党させてもさせなくても国民から批判が上がる。総理大臣はいつでも批判されるのだ。そして君たち一回生も代議士でいられるということが恵まれている点を改めて認識しなくてはならない。頑張っていれば必ず見ている人がいる」といった内容で一回生を激励しました。
 また、安倍総理は「これまでの自民党なら密室で復党を決めた。復党をめぐるやり取りも、条件など国民にオープンな形で進めてきた。だから、総裁として責任を持って復党を決断した。皆さんはこれから憲法改正論議など国の根幹をなす問題と取り組まないといけないが、こうした時期に代議士でいられることは正に政治家冥利に尽きる」という内容でエールを贈りました。また、両現前総理のほか、中川幹事長と武部前幹事長も激励に駆けつけ、懇談と記念撮影を行いました。この時期に復党を急いだことに関しては、私自身としては割り切れない思いがあることも事実です。それはテレビでも新聞でも復党反対を訴えました。しかし、総理や幹事長が一回生議員に対して、こうした機会を与えていただくことは大変ありがたく思います。
 自民党一回生衆議院議員で構成するハチサン会は当初83人でスタートしました。うち1人が陣営の選挙違反で引責辞任しましたが、先月の神奈川16区、大阪9区の両選挙区の補欠選挙で新たに2人が当選して加わり、84人となりました。昨年9月からおよそ1年3ヶ月が経とうとしております。その間、皇室典範改正案や自民党総裁選、今回の復党問題など大きな分岐点でそれぞれ対応が分かれたり、各自で勉強会・懇親会を主催したり、あるいは、委員会や党の部会などで発言したり、切磋琢磨しています。同期と言えば、ライバル的なイメージもあったのですが、それなりに仲が良い同期ではないかと感じています。


後援会も復党反対が80%  (2023.11.28)

 本日は地元の皆様方に国会見学ツアーでお越しいただきました。約一年3ヶ月休まずに月1度から3度の頻度で開催をさせていただいております。
皆様には「復党問題についてどう思うか?」というご意見を頂きました。多数の皆様が「絶対反対!」というご意見をもっており、私の言動にご賛同いただけておりました。
国会内のご案内は、妻が同行し皆様を地元からお連れしております。バスの中で育児指導を受ける場合もあるそうで「元気な赤ちゃんを!」と言われてうれしく思っております。
国会を身近に、国会議員を身近に感じていただけるこのツアーは今後も継続していきたいと思っております。


党の将来と民意のため、あえて逆らう覚悟だ!  (2023.11.27)

 今日は一日中復党問題の協議や反対運動に明け暮れた日でした。日経など夕刊各紙も一面で模様を伝えているくらい国民の関心事です。
 本日午前11時35分、平沼元経産大臣ら12人が党執行部に復党願を提出しました。私たち「復党問題を考える会」も午後2時より緊急集会を開き、午後3時半から党本部101号で開催される「党政治改革推進本部」の復党問題の経緯と意見を申し述べる場にどのように対応するか協議しました。
 先の衆院選は「郵政民営化に対してイエスかノーか」という国民投票的な意味合いを持っているものであり、民意よりも党内事情のほうが優先していることは、国民に理解が得られない、という点で一致しました。そこで、緊急アピールとして、さらに党所属国会議員により議論する機会を要望することにしました。
 党政治改革推進本部で意外だったことは、発言者27人のうち、ほぼ全員が復党に慎重か反対の姿勢を示していたことです。中には6回生の大臣経験者もおりまして、自民党の良心を感じました。私も「復党問題で自民党本部に寄せられたメールやFAX約1000通のうち、90%以上は反対意見だった。私も先週に80人規模の集会を開いたが、会場の9割が安易な復党に反対だった。踏み絵を踏めば復党させてもいいのではという意見には、違和感を感じるとともに、身勝手な党内事情ばかりで、有権者の視点が大きく欠けている。有権者にとって、選挙しか意見表示をする機会はなく、選挙を経ない復党は到底理解を得られるものではない!」と堂々と反対意見を表明しました。
 その後、午後5時から党本部の記者会見場で、緊急アピールを仲間と読み上げました。折りしも、同時刻に、党役員による会議が開かれているのですが、国民全体にこの問題を共有してもらいたかったからです。執行部はこの役員会で、復党願を受理し、正式に党紀委員会に審査させることを決定したといいます。誠に残念です。と同時に、私や自民党に信任してくれた神奈川4区の有権者の皆様に申し訳なく思います。
 自民党が改革政党に本当になったのか、今問われようとしています。結論が正式に決まるまで、私はぶれないで反対を表明し続けます。


おいしいおそばで健康を!  (2023.11.22)

 本日は鎌倉そば商組合の方たちが国会見学にお越しくださいました。中には3回以上のリピーターもいらっしゃいます。ゆっくりとご案内ができずに心苦しかったのですが、皆さん「国会で元気に働いている潤ちゃんを見れてよかったよ!」とおっしゃって下さいました。又「二期目が本当に大変な戦いになるよ。しっかりね」というお声かけも頂きました。二年前にそば商組合の方たちの一緒に旅行に行かせて頂いた際には、「ただの青年」だったのにね!立派になったわ。とおっしゃってくださった方たちもいらっしゃいました。浪人中から御支援いただいている方がこうして国会に来てくださること本当に有難いと感じております。


「復党問題を考える会」で中川幹事長に申し入れ  (2023.11.20)

 復党に関して慎重かつ適切な対応を求める「復党問題を考える会」をこのほど発足させ、私も発起人の一人になりました。
 今夏に行われる参院選は、国民および安倍政権、そしてわが党にとって今後の日本を占う重大な選挙だと認識していますが、この選挙対策のために郵政反対派議員を復党させる動きが浮上しているのは周知の通りです。こうした復党の動きに関し、有権者からは「参院選対策のための党利党略であり、先の衆院選の意味を失わせるものである」という大きな批判を招いています。
 そもそもわが党は先の衆院選に関し、郵政民営化法案の是非を巡り、今後の日本の改革に「賛成か反対か選ぶ国民投票である」という位置づけで、有権者に審判を仰ぎました。その結果、改革に賛同する国民の大きな後押しにより、歴史的大勝を果たしました。だからこそ、先の衆院選の意味を考えるなら、次の総選挙の審判を持って、それを区切りとして復党問題に決着をつけるべきであります。
 有権者にとって、投票行動こそが政治に意思を表す最大の行為であり、現時点で反対派議員を復党させることは、すなわち有権者から投票する権利を奪い、さらに「郵政民営化による改革」に期待した信任を裏切る行為に他ならないものと考えます。
 私たちは日本国、そして党を愛するからこそ、政党政治の原理原則に立脚し、国民の声をしっかりと把握しながら復党問題に慎重な対応を求めるものであり、今後も全党的な一致団結した協力により、改革を進める礎とならん覚悟です。
 以上の観点から、反対派議員の中に国益に寄与している尊敬すべき諸議員がいる点、さらに全国の選挙区によって複雑な事情がある点を考慮したとしても、復党させるには、政党政治の原理原則やわが党に期待した有権者感情など客観状況を勘案し、国民にも十分な説明責任を果たしながら慎重に判断するのが望ましく、ここに本会を設立するに至りました。
 私も木曜日には栄区内で、日曜日には大船でそれぞれ国政報告会や後援会の発起人会など100人規模の集会を開催しましたが、会場のほとんどが、現時点で原則のない復党に反対しておりました。私が集会で復党に反対していると知りますと、大きな拍手が沸きました。
 今日は午後5時すぎに山本一太参院議員ほか、若手国会議員の有志10人で幹事長室に申し入れに行きました。私たちは党内をいたずらに混乱させるためにやっているのではなく、党を憂いて行動していること、そして、復党には国民が納得できる形でオープンな議論を進めてもらいたい、という趣旨の申し入れをしました。
  原則的には次回の衆院選まで復党させるべきではないと考えますが、それには国民の理解を得られるような、説明ができるような形で決着をつける必要があるでしょう。幹事長が自ら面会してくれたことには感謝しますが、こうした声をしっかりと聞き入れて然るべき対応を求めたいと思います。


民主党の審議拒否は国民に対する背信行為だ!  (2023.11.17)

 今朝10時から開会予定だった災害対策委員会は、野党が審議拒否をしているため、流会となりました。私はこうした民主党の対応に憤りを禁じ得ません。国会議員は約2500万円の議員歳費を税金からいただいています。しかも、国会運営には一日当たり1億円〜2億円がかかると推計されています。議員歳費をもらいながら、国会の審議に応じることなく、運営費をムダにする行為は果たして野党第一党の資格があるか?国民の皆様にも一考願いたいと考えます。
 しかも、今日は災害対策委員会で、先日の視察の報告および審議をする時間です。教育基本法とは一切関係がなく、また、被災民の方々にもそれを愚弄する行為だと言わざるを得ません。
 しかし、野党が質問しないのも緊張感がない国会で、国民の皆様に対しても申し訳なく思います。


教育基本法改正案が衆院可決。野党は審議拒否!  (2023.11.16)

 教育基本法改正案が16日、衆議院で可決しました。私たち自民党・公明党の与党議員も自信と責任を持って起立し、法案に賛成しました。同法案は、「国や郷土を愛する心」を盛り込んだのが大きな特徴で、民主党案もほぼ同じ内容です。民主党は本会議に出席せず、「審議拒否」を貫きました。反対のための反対の抵抗野党になるなら、社会党時代と同じで、進歩のない先祖帰りと批判されても仕方ありません。
 教育基本法をめぐる議論は先の通常国会から行われました。審議時間を総計すると、106時間にも達し、戦後5番目の長さでした。野党の申し出に応じて参考人質疑や公聴会も行いましたが、重複質問など相次ぎ、論点も明確になってきたゆえ、与党として審議は十分尽くされたとみて採決を行いました。
 民主党ら野党はいじめや自殺、タウンミーティング問題で審議が不十分と主張していますが、時間は尽くしたし、教育基本法の法案審議とは趣旨が違ってきます。一刻も早く法案を成立させ、教育現場の正常化を図ることこそ今必要なのではないでしょうか。まずは教育基本法を改正し、新しい時代にふさわしい教育の理念・原則を明確にすることが必要です。
 現代にふさわしい教育基本法を定めるため、わが党は参議院の審議に全力を挙げ、一刻も早い法案成立を目指していきます。
 夕刻からは栄区の上郷地区センターで、初の国政報告会を開催。会議室が予約できなかったため、急遽音楽室を会場にしたため、約90人の来場者の皆様に窮屈な思いをさせてしまいました。次回は会場を広く準備し、時間の関係上、年金医療介護に関する報告が短くなってしまいましたが、次回の講演ではたっぷりお話しようと今から思っております。質問も積極的にして頂き「年金生活者にとって厳しい現状をどうやって打破していくのか」という質問もありました。
 翌日、妻がお礼の電話かけをしておりましたら、「もっと詳しく聞きたいので是非また開催して欲しい」という励ましのお声もいただいたということで、大変ありがたい会となりました。これからも説明責任を果たし、コミュニケーションを大切に続けたいと思います。


竜巻の爪跡  (2023.11.15)

 衆議院の災害対策特別委員会で、北海道佐呂間町の竜巻現場に視察に行きました。F3(竜巻の強さをF0〜F5の5段階で表示、例えばF4クラスの竜巻はコンクリート建物が吹っ飛び、数千人規模の死傷者発生が予測される)という風速60メートルクラスの国内最大規模の竜巻であり、現場は建物がえぐられたようになくなっていました。まずは被災された皆様にお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた9人の方に心よりご冥福をお祈りします。

 午前5時台に高輪の議員宿舎を出発し、6時台の電車で羽田に行き、7時台の飛行機で女満別空港に向かいました。被災現場で献花し、町長はじめ自治体関係者からレクチャーを受けます。この道東地域は過去にも竜巻被害などは発生しておらず、地元民にとっても全く予期しえなかった天災と言えます。

 現場は大きな爪跡が残っていました。木造や鉄骨造りの住宅は中身がめくれ上がり、断熱材がはみ出て、無残に内部を露出しています。直撃を受けた民家は根元からえぐられたように跡形もなくなっていました。かすかにコンクリートやトイレの浄化槽が残っており、かつて住宅があったことを偲ばせるのみです。

 その後、コミュニティーセンターで町長や道副知事らのヒアリング。被害の内容は死者9人、負傷者26人。住宅は47棟全壊、半壊や一部損壊は58棟。電柱19本や国道333号線の亀裂崩壊など総額約5億円の経済的損失です。災害復旧に対する財政支援や災害救助法の支援対策の関する要望がありましたが、委員会でも要望に最大限応えるべく審議を進めたいと思います。


現時点での復党は民意を踏みにじるだけ!  (2023.11.09)

 午前9時に開会した災害対策特別委員会は、昨日に北海道佐呂間町で9人が犠牲になった竜巻被害も議案のひとつになりました。北海道は同日、佐呂間町に災害救助法と被災者生活再建支援法を適用することを決めましたが、竜巻被害に遭われた方々に心よりご冥福をお祈りします。
 昨晩一通のFAXが地元事務所に届きました。逗子市民の方からです。「私は元々民主党支持者だったが、昨年選挙で初めて林じゅん議員に投票した。郵政解散で自民党の改革にかける意気込みを見直したからで、その後の林議員の日常活動にも好感を持っている。しかし、自民党は参院選対策のために反対議員を復党させるらしいが、これは郵政解散の結果を無視するもので、国民の意思をないがしろにしている。このまま復党させるなら、私はもう自民党に投票しない」という内容です。
 何度も言うようですが、私は復党に反対です。この手紙の内容は全う至極であり、この裏には1000倍以上の声なき声があると信じています。ありがたい激励だと受け止めています。
 今朝、復党反対の署名を求めるグループの打ち合わせ会がありました。正味10分程度で終わったそうで私は行けませんでした。関係者によると、小野議員が集まった署名賛同者の人数報告と、今後は署名を幹事長室に持って行き、復党反対の申し入れをしていくことが決まったらしいです。復党に反対することは正しい。でも、手法に問題があるから賛同の輪の広がりに限界があるのです。
 私はグループの議員たちに以下の問題点を指摘し、さらに全党的な活動に広がるように、いくつかの改善を促していました。
@趣意文に対しての署名であるが、集まった署名をどのように使うか目的がはっきりしていない。例えば、趣意文ではなく、「復党反対の情願書」などの形式で、幹事長室に申し入れることを前提にするなど、あらかじめ同僚議員にコンセンサスをとらなくてはならない。⇒個々の議員にとってはどのように使われるか分からないという不安がある。
A署名用紙が、街頭署名のように連名形式になっているが、一枚単独形式にすべきではないか。また、署名を集める際にも、議員が多く集まるパーティー会場や委員会のついでで会った際に、同僚議員に申し入れるのは軽率ではないか。やはり議員会館事務所で議員同士が納得して署名を得るのが筋だし、望ましい。⇒小選挙区の国会議員は10数万の民意の代表者である一方、こうした署名をすることで、政局に巻き込まれる危険を覚悟しながら署名をしなくてはならないわけであり、こうした安易で流れ作業的な署名集めは同僚の代表者としての民意を軽んじる行為である。
B郵政民営化法案に反対した議員に対し、「造反議員」という言葉を多用し、犯罪者扱いしているように受け止められる文面についての問題がある。「造反議員」という用語は報道機関も多用しているので、まだ理解できるが、一つの法案に反対したということは、刑事犯などとは違うことは明白で区別すべき。また、地元選挙区では議員としても先輩である。例えば、平沼議員は拉致問題、保利議員は教育問題に多大な功績があったことは党内でも認められていることであり、こうした先輩議員に対する「敬意」が文面から読めて然るべきである。
⇒次の衆院選という審判を経た後には、改めて、こうした無所属の先輩議員とも連携が必要な場合も出てくることが予想される。また、教育や憲法など思想的に同じにしている場合も多いゆえ、仲間だった先輩議員に対し、配慮した表現にしないと、署名する立場とすれば躊躇するのは当然である。
C「復党させる際には、選挙区支部長の許可を得るのが条件だ」という文面があるが、党内の運営手続きでは、国会議員の党人としての身分を最終決定するのは総裁、幹事長であり、選挙区支部長ではない。組織論から言うと、この前提が大切である。⇒だからこそ、こうした文面は削除しなければ、自民党という組織上、執行部の権限を逆に侵害するものであり、少なくとも執行部に対する「申し入れ」ということに留めるべきである。当然、賛同すべき議員も躊躇してしまう。
D以上のような手法を改め、全党的な賛同へ広げるべきである。私はこの数日間、ヒアリングしたところ、復党に反対している議員は都市部選出の4回生以下を中心にかなり多い。しかし、現グループのこうした手法が批判を浴びたのか、党内では復党に反対する意思があっても、署名活動を冷ややかに見る議員も数多く見られる。別の同僚議員は、他のメンバーで復党反対の会を立ち上げようとしているが、一致団結して改革政党として国民にメッセージを送ることができるような自民党であらんと望む。
 復党問題に関しては、民意にまっとうに応えられるような自民党に何としてもなってほしい。私も新しい自民党をつくるため、全力で頑張ります。


元気がないぞ!小沢代表の党首討論  (2023.11.08)

 本郷台で朝6時半から街頭演説してから、7時40分で切り上げ、京浜東北線に飛び乗る。大船で横須賀線に乗り換え、新橋まで。9時の厚生労働委員会へ駆け込む。分刻みのスケジュール。
 今日は感染症法改正案についての集中審議。この法案は取り立てて論争がないものの、一方で、教育基本法改正案や防衛庁省昇格法案は山場です。両法案を今国会で成立させるため、与野党の駆け引きが始まっています。民主党も難しい局面でしょう。防衛庁省昇格法案は、防衛庁の談合事件が全面解明されていないとして、審議を伸ばしたい構えですが、全体として賛成ムードです。教育基本法も先の国会で自民・公明党案と、民主党案が提出されましたが、内容にはそれほど変わりありません。
 民主党は明確な反対とも言い切れず、何とも歯切れが悪い感じがしますが、反対のための反対という代案を出したからこうなったのでしょう。内容があまり変わらない法案を無理矢理代案として提出するのは勝手ですが、これではかつての反対政党の社会党とあまり変わらない気がします。法案の審議の中身をもっとしっかりしたほうがいいでしょう。
 今日の党首討論の小沢代表はグロッキー状態だったのか。モゴモゴしたような口調で、元気がない様子でした。キレがありません。
 小沢代表は「核武装の議論をすることは、日本は非核三原則を守るのかどうか他国に誤解を与えるし、それ自体が問題だ」と追及していましたが、安倍総理は「政府としては引き続き非核三原則を守る」と応戦。当然といえば当然ですが、議論すること自体も封じてしまうことは、これこそが言論の自由を保障している憲法違反なのではないでしょうか?その後、小沢代表は「くれぐれも慎重に議論をすべきだ」と追及のトーンが下がります。
 無論、日本は世界の中でただ一国核兵器の被害を受けた国であることをしっかりと認識する必要はありますし、非核三原則を守るのは当然です。また、政治家の責務は国民の生命と財産を守ることですが、議論することさえ政治家がやめてしまったら、そこで思考は停止するのではないか。議論した上で、その過程や理論を国民と共有し、その中で「核はやめたほうが良い」と結論づけられるならば、大きな議論の成果と言えるでしょう。果たしてこんな党首討論は意味があるのか。核論争をふっかけること自体のナンセンスを嘆くしかありません。
 小沢代表は全体的に元気がなさそうでしたが、本会議も今年に入って2回程度しか出席していません。これも野党代表以前に国会議員としてまともに責務を果たしているか疑問です。首班指名選挙にはかろうじて出ていましたが、民主党が政権交代をよしんば訴えるなら、小沢代表の健康問題は大きなネックとなるでしょう。日本一ハードな内閣総理大臣が小沢代表には健康的に務まるか?これも国民にとって二大政党を選ぶ際の判断材料となるでしょう。


国会議員も「使い捨て」?  (2023.11.07)

 自民党一回生の勉強会「夢づくり道場」で、小泉前総理が久々の登場です。そこに参加している私の映像もニュース23にも数秒、放映されたそうです。残業中の私に、妻が電話で教えてくれました。
 そこでの大きなニュースは、小泉総理が「政治家も使い捨てにされることを覚悟されないといかん」と発言したことです。復党問題が取り沙汰されていますが、昨年の郵政解散でその当事者となった小泉総理自身が復党を容認したかのような発言をしたことに衝撃が走りました。
 私も新聞記者に「その真意をどう思うか?」と聞かれましたが、「長い政治家人生の中で、使い捨てにされることもある、というあくまで一般論を語ったものでしょう。若い政治家への激励だと受け止めた。復党問題の件とは切り離して考えるべきだ」と答えました。
 斜め前には佐藤ゆかり代議士がおりましたので、私は「佐藤先生も連日報道で大変ですね。本来ならばニュースにならないことも無理矢理ニュースにされている」と話しかけたら、とても困ったような表情でした。佐藤代議士は早く退室したので、報道陣のカメラに囲まれたでしょうが、小泉総理の「使い捨て」発言は、とらえ方によっては、時期が時期であるだけに誤解を生むように思います。
 私は現時点の復党にはあくまでも反対です。


栄区野球大会  (2023.11.06)

栄区の野球大会に参加いたしました。
少年が元気よく運動をしているのをみて、私も子供には野球を習わせてみようかな?と思ったりしました。


大船にて結婚を祝う会  (2023.11.05)

 本日は、大船にて結婚をお祝いする会を開いて頂きました。地元の方たちに応援してくださり、こうして私ごとの結婚までお祝いしてくださることに心から感謝申し上げます。


鶴岡八幡宮第20回古武道大会  (2023.11.04)

 鶴岡八幡宮第20回古武道大会に参列いたしました。


自民党は民意を軽んじる政党には戻らない!  (2023.11.02)

 本日は午前9時40分〜国会対策委員会で法案説明、午後10時半〜災害対策委員会で大臣・副大臣・政務官の就任挨拶、昼に面談をはさみ、午後0時45分〜代議士会、午後1時〜本会議、午後2時〜憲法調査会で国民投票法案について小委員からの報告(3時間)。その後東京駅から新幹線に乗り、出張で東海地方へ。このところ終日の議会が続きます。
 同期の一回生議員と話していても復党問題の話題がたびたび挙がります。週刊誌「SPA」でコラムを書いている関谷氏は「復党させるなら、自民党は詐欺である。改造車の車検を通すためにその場だけ取り繕い、車検が終わったらまだ改造するやり方と同じだ」と断罪していますが、世間一般と永田町の世論には隔たりがあるように感じます。実は連日、私の事務所にも復党に関する意見のメールをいただいています。ほとんど全部が復党に反対する、党利党略を批判するメールです。「自民党は民意を軽んじる政党になってはいけません!」。
 私は党を愛するからこそ言いたい!私の元記者の勘ですが、参院選対策のために復党させることには、「騙された!投票しちゃったよ」と嘆く有権者も少なからずいるのではないでしょうか。というのは、昨年8月の衆院選の時を思い出します。一候補者として、新しい自民党に対して熱い思いを感じたからです。衆院選の公示直前のことでしたが、郵政民営化法案に反対した八代英太元郵政相を「福祉枠」として党本部が公認する意向だというニュースが流れました。
 このニュースを受け、「福祉だろうと何だろうが、郵政反対派は公認しないはずだろ。せっかく自民党に期待しようかと思ったのに」というような、反対派を公認することに反対するご意見・苦情の電話を事務所にいただきました。解散から公示の期間中にもかかわらず、その数5本。その背景には数百倍、いや数百、数千の有権者の思いがあるはずです。
 そこで、私は選挙戦真っ盛りでしたが、育ての親である菅義偉代議士(現総務大臣)を通じて、飯島総理秘書官に苦情を申し入れてもらいました。菅先生から聞いたところ、飯島秘書官は「原理原則は守る」という趣旨のお話をされたと記憶していますが、その翌日には八代さんは公認されないことが決まったと報道で知り、ほっとしました。その民意を大切にしたやり方が、自民大勝を導きました。
 「喉元過ぎれば熱さを忘るる」。過去に民意を軽んじた結末がどうなったか?私たちは歴史に学ぶまでもありません。郵政民営化法案という一つの法案に反対したことが、収賄や悪質な買収事犯など政治犯罪と違う次元であることは明白です。しかし、「民意」を基準とすれば、有権者にとって、政治に対して意見表明できる最も有効な機会は「投票行為」です。今の時期に復党させてしまうことは、こうした「投票行為」に関して、有権者からは裏切りのように映ります。
 どんなに功績があった素晴らしい、あるいは参院選に戦略上必要だと思われる郵政反対の先輩議員であっても、「投票行為」を基準とすれば、やはり次回の衆院選が終わった後で復党する、という流れが国民にとって分かりやすいし、フェアと言えるのではないでしょうか?私はそう思います。皆さんのご意見をお待ちしています。
 一方、復党反対の議連も設立されるようで、同期の中で入会するかどうか、話が飛び交っています。趣旨には賛同していても、手法に疑問を感じている同僚、先輩議員から圧力をかけられても筋を通すために頑張っている同僚も少なからずおります。郵政民営化に反対したいわゆる「造反議員」の選挙区で選出された議員ばかりが議連のメンバーではなく、
こうした様々な事情を勘案し、できるだけ大きな運動として、最大公約数で議員を説得しながら、党内世論を盛り上げていくことが不可欠でしょう。


投票率が上がった方が有利になる自民党になれ!  (2023.11.01)

 来年夏に行われる参議院選挙をめぐり、わが党で7月15日を投票日とする案が浮上しているらしいです。その日は三連休の真ん中であり、常識で考えれば、レジャー客などが繰り出し、投票率が下がるのは目に見えています。無論、通常国会終盤の法案の審議日程など考慮しての設定でしょうが、投票率が下がったから有利だ、上がったから不利だというような議論からはもはや脱皮すべきです。
 わが党は「教育基本法改正案」や「国民投票法案」、「防衛庁省昇格法案」など国益に資する法案について、自信を持って取り組んできております。ムダ使い廃止や公務員改革に向けた「社会保険庁改革法案」にも思い入れがあります。こうした政策とその未来像、さらに生まれ変わった改革の姿勢を有権者にアピールすることで、参院選は正面突破しなくてはなりません。
 この日に投票日を設定することは、自民・公明両党が民主党より組織力が勝っており、投票率が下がることによって無党派層の浮動票を抑制する選挙対策が狙いだといううがった見方もなされます。さらにそれは単なる党利党略と罵られることにもつながりかねません。この数日間も、郵政民営化に反対した議員の復党問題が議論されたばかりであり、これからわが党の参院選対策が、国民の目にどう映るかも考え、襟を正さねばなりません。
 選挙の常識によると、組織力に優れた陣営は、無党派が投票に行って投票率が上がれば上がるほど不利になります。逆に組織力が少ない陣営は投票率が上がれば上がるほど有利になります。昨年の郵政解散のように、この風が逆になることもあります。しかし、こうした常識を覆すような、改革に果敢にチャレンジする姿勢に一票を安心して託すことができるような、そんな自民党になれるよう、私自身も党所属国会議員として責任を持ってしっかりと頑張りたいです。


build by HL-imgdiary Ver.1.25