「国会議員の給与について」
(2023.06.30)
国会議員の昨年の所得報告書が公開され、1人当たりの平均所得は2580万円となりました。政党別では、民主党が3051万円で、前年まで8年連続首位だった自民党は、2471万円と4位に後退した。という報告がありました。
国会議員の年収が2580万円と聞き、「高い!」と思われる方がほとんどだと思います。ただ実態をお話しますと、給与のほとんどを人件費(秘書の給与)と事務所の維持費にかけています。議員には公設秘書といって国から給与の支給を受ける秘書が3名います。この3名は国会での議員立法関連の仕事が主になります。一方の地元の秘書は私設秘書としてポケットマネーで雇います。現在、私の地元事務所は二箇所(鎌倉市と栄区)にあり、スタッフは7名いますが、それでも「皆さんの声を国政に反映する」という仕事は十分に回らず、休みも普通のサラリーマンと比較し圧倒的に少ない中、がんばって働いてもらっています。
日本では、公設秘書が3名ですが、米国連邦下院議員の公設秘書は約20人、上院議員の場合は選挙区の大きさに比例し、カリフォルニア州選出で約50人の公設秘書が付けられるということです。アメリカの公設秘書は、シンクタンクや弁護士、公認会計士などがつくケースが多いそうです。また、韓国では6人とわが国が他先進国と比較して、公設秘書が少ない事がお分かりいただけるかと思います。それだけ重要で労力のかかる仕事なわけですから、20人とは言わずともせめて倍の6名にしてもらえば、議員歳費の削減は十分に可能だと思います。
ちなみに他の職業と比較しますと、下記の「各職業の平均年収ランキング」では国会議員の給与は8位になっていました。こちらによりますと「破格の給料以外にもさまざまな議員待遇があり、国民から怒りを買うことが多い国会議員ですが、法律の勉強や地元有権者へのあいさつ周りなど毎日ぎっちりつまったスケジュールをこなさなければならないため休みはまったくなく、24時間働き続ける激務中の激務の職業として知られています。」とあります。 確かに額面的な給与はたくさん頂きますが、人件費、事務所維持費の他にもポスター作成、定期購読文書印刷、郵便代と支出も多いというのが現状です。 そして一度資格を得てしまえば恒久的にその資格が有効な仕事と違い、衆議院の国会議員は約2年半に一度「解散」に伴い、毎回「無職」になり、何度当選を重ねても安心ということがないので常に緊張感を強いられます。私は毎日新聞の記者でしたが、記者というのも時間が不規則でハードな仕事でしたが、国会議員というのは知力・体力・精神力すべてを常にフル稼働が必要な大変な職業だなと実感しています。
私たちの給与は皆さんの税金でまかなわれています。大切に使わせていただく事は当然の事として、私たちの活動をより皆様にご理解していただき、皆様の「役に立つ政治家」になれるようよう精進して参りたいと思います。
http://www.job-etc.com/job/2006/11/diet.html(各職業の平均年収ランキング) ※(写真は、議員会館にて(約40uに秘書三人と私、そして来客時の接客に利用しています。陳情のお客様が部屋に入りきれない事も多々あります。)
「パークアンドライド」とエコ
(2023.06.29)
京都市内で開幕したG8(主要8か国)外相会議に合わせて26日、27日に最寄り駅でマイカーから鉄道に乗り換え、車の交通量を減らす「パークアンドライド」が同市中心部で行われました。「国際会議では国内初」の異例の取り組みでした。京都市では、「パークアンドライドを知ってもらういい機会になった。規制ではなく、自発的に『乗らない』という気持ちが大切。ライフスタイルを見直すきっかけにしてほしい」とのことでした。 実は地元の鎌倉市でも「パークアンドライド」もしくは「パークアンドバイクライド」(マイカーから自転車に乗り換え)の試みが行われています。 エコという事を考えるとついつい不便になると考えがちですが、この取り組みは、渋滞のイライラからも解消され、ガソリン燃料代もかからない、健康にも良くて「エコ」という一石四鳥なことなのではないでしょうか?残念ながらまだ十分に周知されていないことと利用可能な施設が限られてはいますが、鎌倉の散策に一度利用されてみたらいかがでしょうか?またパークアンドライドに限らず一人ひとりが少しずつ協力して積み上げていくことがエコには大切なことだと思います。
28日は、鎌倉市由比ガ浜で鶴岡八幡宮による神儀や市の式典など、海の安全を祈願する海開きが行なわれました。昨年鎌倉の海水浴場に訪れた観光客はなんと95万人!今年も多くの方が鎌倉の海に遊びに来るのでしょうね。(写真はその時の様子)
※鎌倉市のHP(パークアンドレールライド電車乗換)の詳細があります。http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koutsu/index.htm (また鎌倉にはレンタルサイクルもあります。料金は一時間500円から〜)
「骨太2008」
(2023.06.28)
27日「経済財政改革の基本方針(骨太の方針)2008」を正式に決定しました。歳出削減を継続する姿勢を打ち出したのが最大のポイントです。今後は、無駄遣いをなくすのは当然のこと。それだけに留まらず、必要性があっても、時代のニーズにだんだん合わなくなって、優先順位が下がった事業も削減すべきという方針の元、歳出削減を進めていく方針です。 また道路特定財源は09年度から一般財源化し、「生活者の目線で使い方を見直す」方針が盛り込まれ、医師不足問題などに充当するとみられています。道路整備以外の用途については年末の予算編成時にということになりましたが、道路特定財源の一般会計化は地元からも大きなお声の元、私も国会で強く要望をしてきた事でもあります。 また社会保障については、「医師不足の対応、少子化対策など重要な課題に必要な取り組みを行う」とし、社会保障費の削減と別枠で予算を確保する方針です。 ----------------------------------------------------------- 今日は地元栄区にて「林じゅん餅つきとバーベQ大会」を開催し、ご近所の方や遠くは葉山からも大勢の方が参加して下さいました。田谷のお母さんが「夏だけど餅が食べたい!」とのリクエストの元、夏ですが、餅つきをしました。「よいしょ〜よいしょ〜」のかけ声と供に会場も大賑わいになりました。「潤ちゃんに握手してもらってなんだか元気が出たよ!」と言われてとてもうれしく思いました。朝早くから準備をして下さった方々、ご協力大変ありがとうございました! (写真は、栄区田谷:千秀センターにて「餅つきバーベQ大会」の様子)
「議員特権の廃止に向けて」
(2024.06.27)
国家公務員の出張によるマイレージの取得などが問題視されていますが、今度は国会議員に支給される航空券のクーポン券の使用に際してもマイルの取得を自粛する動きが出ています。いわゆる「居酒屋タクシー」問題に端を発した国家公務員の職務倫理の問題が国会議員にも波及した形です。 国会議員も同じ公僕ですから、自ら身を切る改革を率先して行っていかなければならないと思います。私は、議員年金制度の廃止、赤坂の議員宿舎の入居権を返上するなど、議員特権の廃止を目指し、今後も取り組んで行きたいと思います! ----------------------------------------------------------- さて今日は、逗子海岸にて海開きの神事に参加しました。 島しょ部を除く関東地方で最も早い海開きでした。時折、薄日がさす中、安全祈願の神事の後、海開きの式典が行われ、地元のフラダンスチームの女性たちが、色鮮やかな衣装を着て踊りを披露しました。近くの幼稚園児らが波打ち際で水遊びを楽しみ、遊泳中の安全を守るライフセーバーたちが水難救助の実演をしました。 その後は栄区水害対策訓練に参加。台風シーズンを前に、災害時を想定し、区役所を中心とした浸水被害の多かった町内会や関係機関との情報受伝達や実際の活動内容を確認する図上訓練を実施しました。また、屋外では、土のう積み立てなどの実践的な訓練を行いました。私も国会では災害対策委員を務めていますので地域の防災活動に参加し実態を検証しました。ヘリコプターを使った本格的な訓練になりました。 (写真はその時に撮影した物です)
介護を考える
(2024.06.26)
もともと日本の慣習は「介護」は家庭で行うものでした。大家族での生活様式であれば可能な時代もありましたが、現在のような少子高齢化社会になり、核家族化が進む中では一人の負担が大きすぎます。徐々に社会全体で面倒を見てもよいという価値観が生まれつつありますが、対応できる社会体制が必ずしも整っているとは言い切れません。 現在の特別養護老人ホームの定員は全国で36万人、老人保健施設で28万人です。介護施設や高齢者住宅の定員が高齢者に占める割合はわずか4.4%で英国の11.7%、デンマークの10.7%の半分にも足りません。 また施設内の介護技術の水準格差も大きく、介護怠慢や虐待の実態の報告が後をたちません。それらを防止し、介護の質を高めるためにも、ボランティアとして住民を受け入れるなどして地域に開放し、外部の「目」も必要だと思います。 また介護職員が1年以内に離職する割合は20.3%と全労働者(16.2%)に比べて高い。平均年収が約286万円と全労働者平均(453万円)の7割にも足りません。9割の介護施設が人材不足に悩んでいるという報告もあります。
先日の農協の集まりに伺った時にも介護のストレスを抱えている方からのご相談を受けました。「自分が腰痛で悩んでいるが、病院に行く時間もなくて〜」と、24時間365日、介護のはりつめている緊張感というのは切実だと思いました。 介護施設の問題、担い手の問題、介護の質の問題、介護をしている家族のケア、地域で安心して暮らしていくためにはー行政ができる事は何か、皆様の声を元にしっかりと検討し、改革をしていきたいと思っています. ----------------------------------------------------------- 自民党国会対策委員会の懇親会に出席しました。大島国対委員長はじめ国対メンバー、さらに福田総理と伊吹幹事長も出席という賑やかな顔ぶれとなりました。会期を終えて、地方に帰る議員もおりましたが、通常国会の苦労をお互いにねぎらいました。(写真はその時撮影)
きっかけは皆様との対話に!
(2024.06.25)
地元栄区飯島後援会の石井哲会長はじめ大勢の方たちが国会見学ツアーにお越し頂きました。自民党総裁室や議長応接室などをご案内し、「国会弁当」なるものを一緒に食べて、私の執務室も見て頂きました。 「後期高齢者制度については、病院にかからなかった高齢者の方たちはゴールドカードを推進したい!※」と申し上げたところ、「お〜それはいいぞ!病院にかからないという生きがいもできるよ!」と、言われました。また、現在の社会保障制度を改善するため、『中負担中福祉案』をご提案すると「消費税は、たとえ15%になって福祉税として他には使えないように用途を限定するなら、それもいいのではないか。ただ食品やおむつなど生活必需品については無税とか。その辺を研究して欲しい」とのご意見を頂きました。活発な意見の交換の末、「林君はボンボンだと思っていたけど、気骨があるんだな。感心したよ」と言われたのは大変うれしいことです。ポスターなどでしか接点がない方たちには、私の思っている事をお話しする機会が頂けて感謝です。最後にお別れの握手の力強さで皆様のずっしりと思い期待を感じさせて頂きました。 その後、皆さんは江戸東京博物館に行かれたそうですが、そこに「あなたの生まれた年の新聞記事」というコーナーがあり、私の誕生日(S47.10.23)の分をコピーしてくれました。それによりますとその日は「ベトナム戦争が和平に向かっている事。また総選挙が近づき、自民党のシンボルマークは、田中角栄首相が北京へ行き日中国交化を正常化した記念に贈られた『パンダ』に決定した!」という事が書かれていました。歴史の流れを感じました。 私はその後、葉山下山口にて支援者の方との打ち合わせ。夜は、林じゅん玉縄後援会の会合に出席しました。 (※詳細は、http://www.hayashi-jun.com/diary/bn2008_06.html 6月13日の日記に)。 (写真は25日飯島後援会国会ツアーの様子)
「介護検討会」設置へ
(2024.06.24)
舛添厚生労働相は深刻な人材不足に直面している介護職の確保策や長期的な介護保険制度のあり方を議論するため「介護ビジョン検討会」を7月にも設置することになりました。年内に報告をまとめ、来年度予算に反映させる考えです。この検討会には舛添大臣もメンバーに加わり、民間の有識者を起用し来年度に予定されている介護報酬改定も議論することになっています。介護職は今後10年後で新たに40〜60万人必要とされていますが、景気回復により介護職が低賃金で敬遠されたことなどから一部で十分なサービスを提供できないという問題があります。
私は、頻繁な「介護に関する勉強会」を開催し、介護事業者の状況はよく理解しようと務めるとともに様々な課題を改善していこうと考えています。しかし介護事業者団体の声が多くの政治家に反映されているか、と言えばそうではありません。残念ながら医師会などの業界団体と比べ制度への働きかけが弱いようにも思えます。老人ホーム業界でもグループホームや有料老人ホーム、特養や老健など様々ですが、これらがもっと団結し、よりよい介護を提供していくためにももっと介護業界団体の提言力を高めていく事が、各介護事業者に課せられている問題とも言えます。 そして私たち政治家は、事業者がわかりやすく使いやすい制度作り、そして介護利用者にとっても十分なサービスを受けられるような環境を作っていくことが役目だと感じています。 私も母が長年介護に携わってきましたので介護者の家族の肉体的精神的負担を身にしみて感じ、そしていつか誰もが通る道だという事も否めません。 介護保険は、リハビリテーションの理念がその根底にあります。障害を持ったとしても、残された機能、能力を生かし、より人間らしい生活を安心して地域社会の中で送る。それを公的サービスを利用して実現することをしっかりと目指したいと思います。 ----------------------------------------------------------- 今朝は、北鎌倉駅にて街頭演説を行いました。その後、国会に行き災害対策特別委員会にて岩手・宮城内陸地震の被害状況と救援活動、また同委員の視察の報告を受けました。夜は、大船後援会役員会を大船事務所にて開き、今後の活動について話し合いました。 また本日発売のGQ JAPAN8月号に私の掲載記事があります。よろしければ本屋さんで立ち読みをして下さい。(HPの更新も近々行います) (写真は上は先日鎌倉市エルダーホームケアを訪問した様子。下は、北鎌倉駅にて街頭演説)
祖父林武の命日に際して・・・
(2024.06.23)
今朝は港南台駅にて街頭演説を行いました。朝の街頭演説の後に励ましのメールを頂くこともあります。雨の日や台風の日、天候が悪い時にも見てくれている方がいらっしゃるのだなと続ける事に意義を感じます。
さて、今日は文化勲章も受章した洋画家の祖父林武の命日です。他界して33年の歳月が経ちますが、未だに祖父を敬愛する方たちの多い事に驚かされます。今日も墓地には心ある方からのお花が飾られていました。
林家は6代続く国学者の家系で、初代は水戸藩の国学者でした。憂国的な血が流れているためか、子供の頃はよく靖国神社に連れて行ってもらい、遊就館を見たり奉仕活動をしました。 祖父も、小学五年の時に「お前は画家になれ」という天の声を聞き、画家を目指す決心を新たにしたと聞いています。 「お前は政治家になれ・・・」私は天からこの声を聞き、政治家を目指すようになりました。祖父から受け継いだ情熱家のDNAが流れているのだと思います。 祖父は赤色が好きだったので、私のネクタイはいつも赤です。選挙カーも赤、ポスターも赤です。ずっと見守られているような気がして勇気が出ます。 私はこれまで先祖によるご守護をたくさん受けてきました。ここには書ききれないですが、いつもギリギリのところで助けられていると感じています。 また、祖父は『国語の建設』を代表としていくつかの国語に関する活動をしており、その遺言を受けて、5月に「国語を考える議員連盟」を立ち上げた事を報告しました。命日に際し、心から感謝の気持ちで手を合わせ、「きっと誇りの持てる国、日本にします」と、改めて誓いました。 (写真は23日港南台駅にて朝の街頭演説。下は、環状4号線沿道商業を考える会にて)
国が守るべき文化資財
(2024.06.22)
私が住んでおります鎌倉市大町地区に、北条時政のやかた跡とされる遺跡の地があります。最近は、その土地を取得した業者による宅地開発の構想が明らかになり、地元自治会、住民も開発に反対し、現在、保全運動を始めております。 私も先日、地元の皆様と一緒に実際に現地を見て回りましたが、北条時政邸とされる遺跡にはやぐらが複数ありまして、中には中世のものと見られる仏像、そして五輪塔などが残されておりました。一目見まして、これは開発によって失ってはいけない貴重な歴史的遺産であるということが見てとれました。 そこで4月21日の決算委員会にて代表質問の機会を頂いた際に、渡海文部科学大臣に対して質問を行いました。その結果、大臣からは「国としてしっかりとした調査を行い、また保存にも努めるということが大事で、なお将来、そういった歴史的な文化財というものがしっかりと保存をされるということに対して、我々も努力をしていきたいと考えている」との回答を得ることができました。(詳細の質疑内容は下記をご参照下さい) http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/004216920080421001.htm 一連の答弁を受けて、16日鎌倉市は、この土地の宅地を学術調査する方針を明らかにしました。宅地を含め一帯は文化財保護法第57条の2の「周知の埋蔵文化財包蔵地」に指定されています。1953年に敷地の一角から中国・宋〜元時代の青磁の「刻花草花文大鉢」(東京国立博物館蔵 重文)が見つかっており、「鎌倉時代の非常に重要な遺跡の可能性がある」(市文化財課)。との見解です。 今日は午前中は栄区本郷の農協の野菜直売所オープニングセレモニーに参加。その後は、状況報告を含めて大町6町目開発に関する話し合いを行いました。そして夜7時からは、大町会館にて国政報告会を開催いたしました。 大町の開発については、地元の皆様の声を国政に届けることができたのではないかと感じています。国が守るべき大切な文化資財を、守るきっかけは地元の皆様との対話にありました。 「こんなことを潤ちゃんに言っても・・・」と、お思いかもしれません。もちろんなんでも出来るわけではありませんが、皆様の身近な存在でいることで気軽に話して下さり、皆様のお役に立てる事が何よりの喜びです。そして何より選んで頂いた恩返しだと思っています。 (写真は22日大町会館での報告会の様子。貴重なご意見を頂戴しました。下は本郷農協にてご挨拶している様子。)
シロクマとサミット
(2024.06.21)
7月7日から9日まで、北海道洞爺湖町で開かれる「北海道洞爺湖サミット」は、環境問題が主要テーマとなります。各国の利害を超え、地球温暖化を食い止める道筋をつけるため、先進国の「覚悟」をどこまで示せるか。議長国の日本は「宇宙船地球号」のかじ取りという重要な役割を担う事となります。 サミットには日本、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ロシアの八カ国の首脳と、欧州連合(EU)の欧州委員会委員長が参加します。今年で34回目を迎え、日本では5回目となります。 今回の主要テーマは「環境・気候変動」「開発・アフリカ」「世界経済」「(核兵器などの)不拡散をはじめとする政治問題」の四点。中でも「環境」は最重要テーマとして注目されていいます。 しかし、各国の利害がぶつかり合うサミットでの交渉は容易ではありません。 地球規模の課題にどう向き合い、どんな方向性を示すのか。議長国の日本は、強力なリーダーシップが求められています。
さて、少し話は変わりますが、シロクマつながりで、この度7月21日に旭山動物園の園長小菅正夫さんが鎌倉市に講演にお越し下さいます。一時は閉園の危機を救い、日本最北にして日本一の入場者を誇る動物園までに育てた方です。事業再生までの苦労話と動物たちとのふれあいについて教えてい頂きたいと思っています。(詳しい内容は下記までお問い合わせください) http://www.kamakura-rouren.jp/recreation/2008summer_party/summer_party.htm 今日は、地元大町八雲みこし会の全体会議。みこしを担がないと仲間とは認めてもらえません。今年もあざだらけになりますが、がんばって担ぎます!その後は、長谷・由比ガ浜の方たちとの懇親会。鎌倉市消防団の皆様との懇親会。と続き遅れての参加でしたがなんとか間に合いました。「林さんって、もっと気取っている人かと思っていたが、いいやつじゃん」と言われます。親や親族に政治家がいるわけでもありませんから話せば一瞬で普通の「あんちゃん」だってことがわかって頂けるようです。 明日は大町で報告会です。半年分の活動の報告をぎゅっと詰めて皆様の疑問や不安にしっかりとお応えします! (写真は、20日発表の自民党の環境をテーマにしたシロクマの新しいポスターです。ブルーを基調に涼しげなイメージになりました。下は、鎌倉市消防団の方との懇親会の様子)
やっくんのねじれ餅(国会みやげ)
(2024.06.20)
1週間の延長がありましたが、いよいよ明日で第169回国会は閉会するのですが、今日午後の本会議で事実上閉会となりました。 国会の閉会中は、秋の臨時国会に向けて様々な準備にかかります。8月下旬に召集を見込む臨時国会は自衛隊のインド洋での給油活動が再び焦点になります。首相は新テロ対策特別措置法を延長させる方針ですが、野党の反対は必至で、再び厳しい国会運営を迫られることになります。
さて、国会見学にいらした皆様に最近注目しているのが福田総理のおみやげシリーズ「やっくんのねじれ餅」です。ねじれ国会を皮肉って作られたお菓子ですが、この胡麻のねじれ餅はなかなかおいしいと評判です。ちなみに群馬出身にちなんでこんにゃく入りとのことです。 小泉元総理の就任時期に「純ちゃん饅頭」が発売されて人気を集めてから、安部元総理の時には、「アッキークッキー」(秋恵夫人の名前)なるものも売り出されました。今はやはり人気は麻生さん関連のお菓子だそうです。「漫画王カステラ」なんかが人気とか。「The Mint」(ジミント→自民党)を文字ったミントのお菓子などよく見るとユーモアや皮肉が混じったグッズを置いています。「純ちゃん饅頭」が出ていた頃には「『潤ちゃん饅頭』ができるようなるまでがんばれ!」なんて言われました。 きっと国会みやげを持ち帰られ見学の事について家族やお友達にお話されていることでしょう。国会が少し身近に感じて頂ける事はとてもありがたい事です。 さて、キャラクター造形学の世界では、オリジナルのオーラよりもキャラクターに人を惹き付け魅了するオーラをかもし出させる事が肝要と言われています。 麻生太郎議員が総裁選の際に福田総理に対して「僕はキャラが立つ」というフレーズを使っていましたが、キャラ立ちとは、自らの個性を際立たせ、1つの独立したキャラクターとして他者に認識させることで、印象的な人格だそうです。つまり個性的ということでしょうか。キャラが立つという意味では小泉さんは相当立っていたと思います。 政治家も政治を大いに語るだけではなく、これだけメディアが進化した今、キャラクターの時代に突入したのかも知れません。 現代の政治家に必要な要素が増えたような気がしますが、やはり皆様に選ばれるというのはいろんな要素が積み重なってこそなんだなと感じました。 (写真は『やっくんのねじれ餅』のパッケージ)
現代の食
(2024.06.19)
現代の日本の『食』について考えてみました。途上国が食糧不足に悩む一方日本は飽食や食物の大量廃棄が問題化しています。農水省や環境省などによると、家庭の生ごみの約40%が食べ残しで約6%が手つかずの食品。しかも飼料などに再利用されるのはわずか3%で大半が焼却、埋め立て処分されています。 また、十分食べられるのに廃棄される国内の食料品は年間約600万トンに達し、これは西アフリカにある貧困国マリの年間消費量の約1.6倍に換算されます。日本だってわずか60年前の戦時中には食糧がどれだけ不足していたかわかりません。そして又異常な量を食べる「ムラ食い」も目立つようになり若年層の肥満の増加も問題視されています。 大量に食べ、惜しげもなく捨てる・・・この「食」を軽んじていることは「命」を軽んじていることにも通じていると感じています。 日本の食品自給率はわずか39%なのに飽食を続けるあり方も、もっと真剣に考えていかなければならないと思います。 本日は、飲食業生活衛生同業組合鎌倉支部総会にお招きいたしました。その後は、葉山の『本藤』にて葉山のご婦人方との懇親会に参加いたしました。おかみさんの手作りの品々を堪能し、余った分はお土産にパックに入れて頂きました。時間をかけて大切に作った食べ物を大切に頂くということをしみじみと噛みしめました。 私は食することを「食べる」という言葉よりも「頂く」という言葉を好んで使っています。大地の恵み、自然のものを体の中に頂く、作って下さった方から頂く、ありがたく感謝して食べる事が今の現代人にとって必要な事なのではないかと思います。 (写真は19日葉山町『本藤』にて)
医療現場の危機打開と再建
(2024.06.18)
医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟として大田経済財政担当大臣と舛添厚生労働大臣に申し出を行いに行きました。 この議員連盟は、会長は尾辻秀久元厚生労働相が務められ超党派(政党の枠組みを超えて協力すること)の議員が参加しています。連盟の趣旨は、医師不足による医療崩壊を防ぎ、お産難民や救急医不足などの当面の対策だけでなく、医学部定員の大幅増や医療費引き上げなど、抜本的な解決策にも取り組んでいます。 今日提出した申し出の内容は下記の通りです。 --------------------------------------------------------- 我々「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」は産科分娩、小児医療、救命医療、外科手術、がん治療、地域医療をはじめ現下の医療現場の深刻な状況を鑑み、わが国の医療提供体制の崩壊を食い止め、その再建を図るため、「骨太の方針」策定など今後の医療政策の立案に際し、次の事項の実現のため全力を尽くす。
1.「医学部定数の削減に取り組む」という従来の閣議決定を見直し、医学部定員を大幅に増加すること。
2.社会保障の年間2200億円の削減方針を見直し、必要な医療予算を充分に確保すること。
3.「わが国の医療現場は、あらゆる人々の理解と協力によって支えていかねばならない」との意識を国民全体に涵養すること。
4.勤務医の就業環境と待遇の改善に取り組む病院、医療機関、自治体、団体等への支援を抜本的に拡充すること。 -------------------------------------------------------- どの項目も現在とても深刻な医療現場の方たちからの声によるものです。できるだけ早期に改善に向けてしっかり取り組んでいきたいと思います。 (写真は18日舛添厚生労働大臣に申し入れをしている様子)
地元の方たちとの大切な時間
(2024.06.17)
ここ二三日は梅雨の晴れ間でむしろ暑いくらいですが、今朝は東逗子駅にて街頭演説でした。東逗子駅の通勤の方は比較的ゆったりと歩かれている方が多く、林じゅん新聞を受け取っていただける方も多く、励ましの手振りもあってとても励まされます。暑い日の街頭演説は三年前の解散総選挙を思い出します。
街頭の後は、栄区本郷の農協にて第31回女性部高齢者慰安会があったので来賓としてご挨拶させて頂きました。農協の女性部の方たちが何回も行った練習の成果を発揮する日でした。私も練習から参加していましたのでついつい見ているだけでも緊張しましたが大成功でした。「高齢者の方たちがいきいきと元気で暮らして頂けます様がんばります!」と、お伝えいたしました。
その後は、栄区茶道連盟の方によるお茶会にお招き頂きました。お茶の作法も奥が深いので時間があれば学びたいと思っていますが、なかなか時間が取れないのが現実です。おいしいお茶を一服頂きほっと一息つきました。
今日は、前回国会ツアーに参加された「由比の会」という中途難聴者の方からお手紙を頂きました。「林さんのご説明を聞いて、子や孫に医療費や年金の負担を増やすのは申し訳ないと思い、できる限りの負担を自分たちですることが責任なのではないかと思いました。ですが、2ヵ月後との天引きというのが十分な説明がなく行われたことだけは納得いかない部分がありました。今後の医療年金について林じゅん新聞にてご報告願います」と忌憚のないご意見を頂きとてもうれしかったです。高齢者医療制度についても見直しがだいぶ進んでいます。ですが制度の事前説明のための情報発信は必須だったと思っております。 (写真は、15日の栄区民謡発表会にて)
日雇い派遣を原則禁止へ
(2024.06.16)
前回開催をした国会見学ツアーの中に元労働省の方が参加されていました。「若い人たちが労働意欲を持ち続けられるような社会制度を作ってほしい」との提案を受けました。それが若い政治家のなすべきことなのではないかとも言われました。税金は高くなる、年金はもらえなくなるかもしれない、少子高齢化で一人当たりの負担は増えるという不安の中でどうやって働き手の労働意欲を維持できる労働制度を作るかということは大きな問題だと思います。
中でも13日には日雇い派遣制度について舛添厚生労働相は製造業などへの日雇い派遣についてはやめるような方向でやるべきだと思っていると述べ、秋の臨時国会に日雇い派遣の原則を盛り込んだ法案を提出する考えを明らかにしました。 日雇い派遣をめぐっては、「ワーキングプア」の温床と指摘されるなど社会問題化しており、自民党は派遣法改正についても検討しています。皆さんがいきいきとやる気をもって働ける制度作りをしっかりと考えていきたいと思っています。
さて、今朝は、大船駅笠間口で街頭演説のあと、午前中は地元回り、午後は 豊漁と海上安全を祈った潮神楽が葉山の森戸神社で行われ、神事に臨んできました。神事の終わりに飴を振る舞う儀式もあり、子供たちも大喜びでした!
神事が終わりすぐに東京に向かい、岩手宮城地震の被災状況の説明受けました。 夜は同僚の大塚議員と丸川議員の結婚式。小泉元総理からは「(2人の間で)問責決議を出し合ったり、審議拒否をしないように」という冗談交じりのお祝いのお言葉がありました。おめでとうございます!末永くお幸せに・・・ 最後は若手議員とともに岸田大臣と会食しながら、意見交換。消費者の立場から食の安全を考えました。
明日も5時起床、東逗子駅で街頭演説なので、夜中には地元に帰ります。一日中駆けずり回り、新聞読んだり、昼食をとる時間もありませんでした。こんな事は残念ながら日常茶飯事です。日々体力勝負ですが、がんばります!
「いじめは絶対許さない」シンポジウム
(2024.06.15)
14日には、子供をいじめから守る方策について考えるシンポジウム「いじめはゼッタイ許さない」が、横浜市教育文化センターで開催されました。いじめを受けた子供の父母らが昨年設立したNPO「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」の主催で来賓としてご挨拶をさせて頂きました。 私は自らの体験を述べさせて頂き、自殺は絶対にいい事ではありません。きっと他に解決する方法があります。私は、自殺は悪い事なのだという教育をしていないことも自殺を容易に選んでしまう原因もあると述べさせて頂きました。 そして、教育評論家の森口朗さんは「見て見ぬふりをする大人は明らかに加害者」と訴えられました。指導の怠慢や実態の隠ぺいを許さない法整備として、いじめ防止条例の制定を提唱されました。パネルトークで矢内代表も矢内代表は「現代のいじめは極めて悪質で残酷、巧妙になっている。いじめという言葉で実態が見えなくなっているが、もはや犯罪行為」と学校現場での実態を紹介し、「いじめは犯罪。教育現場で善悪の判断を子供に明確に教えるべきだ」と強調されました。 会場では、参加者がいじめ撲滅の願いを短冊につづりました。皆様の思いが叶いますことを祈念いたしました。 15日日曜日は、栄区舞踊連盟の舞踊発表会や慶応三田会の総会、十二所の高木様のお宅で開かれたバーベQ大会に参加させて頂きました。
今国会の未成立法案・・・
(2024.06.14)
6月15日までの会期予定の通常国会が6月21日まで6日間延長されました。今回の延長の理由は、衆議院の審議では民主党も賛成した「アセアン(ASEAN)とのEPA(経済連携協定)承認」など6本の条約の批准のための審議が参議院で行われないためです。批准がなされないとアセアン諸国に多大な迷惑をかけてしまいます。アセアン諸国との信頼関係を維持するためにも、何としても今国会での成立が不可欠ということで、衆議院で可決し参議院に送付してから「30日経過すれば自然成立」との憲法の決定(第61条)に基づき、(自然)成立を図るため6日間の延長を行ったのです。 国会運営には一日1億円かかるとも言われております。参議院できちんと審議すれば済む事で、皆さんのご理解をいただけない部分かと思います。
そして皆様の身近な問題である「児童福祉法改正案」や「防衛省設置法案」など、衆議院で民主党が賛成した法案についても、参議院では審議が進まず継続審議というか事実上の廃案となります。 この「児童福祉法改正案」は、家庭で保育を行う「保育ママ」※やお母さん方が子育てを協力しあう「つどいの広場事業」などを法定化するもので、待機児童をゼロにするための大事な法案です。それにもかかわらず、民主党は参議院で審議を進めなかったのです。民主党は、衆議院で賛成したのにも関わらず・・・
もちろん自民党にも反省するべき点は大いにあります。ただ民主党は自ら提案した「後期高齢者医療制度廃止法案」についても審議拒否をするというのはあまりにも無責任と批判されても仕方がありません。「皆様のために何が一番か」という原点に立ちかえらなくてはならないと思います。
今国会では衆議院と参議院の「ねじれ国会」が影響し、政府提出法案が例年よりも少ない80本に絞りこまれ、12日時点で成立したのは63本・成立率は78.8%と昨年の91.8%を大きく下回りました。 秋からの臨時国会は通常より早い8月下旬に召集される予定ですが、野党とやりあって審議までに時間がかかり大切な法案の審議ができないということが大いに懸念されます。新テロ対策特別措置法の延長問題はじめ重要な法案も目白押しです。与野党ともに「国民生活」を守るためきちんとした審議対応を取りたいと願っています。 (写真は13日の国会見学の皆様と。今回はクールビズで撮影いたしました)
※ −ご参考− 保育所の待機児童対策として自宅で原則3歳未満の乳幼児を預かる「保育ママ」は保育所に比べ家庭的な保育ができると評価する声も高まっていますが、自治体が国の補助を受けるための資格要件が厳しく数が伸び悩んでいます。このため政府は同法を改正し、保育士か看護師に限定されている資格要件を緩和、一定の研修を受講した人を保育ママとして認めるようにする方針でした。 ※ 厚労省は20年度予算で、国の補助事業を19年度の2億1600万円から7億3000万円に大幅増額する方針。補助額は現行の月3万6600円(子供1人あたり)から5万4300円に引き上げられます。
健康保険証にも「ゴールドカードを!」
(2024.06.13)
今日は「林じゅんと国会に行こうツアー」で地元の方が大勢参加されました。一ヶ月に一度の事務所企画のツアーですが、皆様に現場を見ていただく絶好の機会ですので私もはりきってご案内いたします。
国会見学の案内をする前には、『一円たりとも税金を無駄にしない若手の会』に出席してきました。私のやりたい事はズバリ2つ!一つは「天下り全面廃止」。もう一つは「特別会計は廃止」し、確実に確保したいものは、例えば「年金会計」のように名目を分ければいいのではないかと提案させて頂きました。この事をお伝えしたところ多くの方にご賛同を頂きました。
又、バスの中では前回の代表質問の際に舛添厚生大臣にも提案した時のビデオも見て頂きました。それは私は保険証にも「ゴールドカード」を作るのはどうかと思っているのです。というのは、運転免許証でも5年間の無事故無違反であれば、ゴールドカードが提供され事故防止に効果があり、生命保険は、ある一定期間健康であれば、ボーナスとして一部戻ってきたりしています。
この制度を活かして健康保険証は使わない人には「ゴールドカード」を配布し、地域で奨励したりというのはどうかと思っています。私の地元の鎌倉市や逗子市は県下で上位を争う高齢化率の高い地域ですが、皆さんカラオケをしたり、歩け歩け運動に出かけたり健康維持に意識が高く、「病院にかからないのが誇りです。」と、おっしゃる年配の方もいらっしゃいます。
もちろん私たちは病気をしたくてしているわけではありません。でもちょっとしたビタミン剤をもらいに総合病院に行ったり、憩いを求めて病院に行く方たちがいらっしゃるのも事実だと思うのです。ですからなるべく家庭での病気防止に心がけ、いざ病院治療の必要な病気になったらしっかりと診てもらう、ということにできないかと思っています。これを病院混雑の解消や健康意識の向上に役立てないかと考えています。
国民皆保険制度という観点からは、一般の生命保険や運転免許証というものとは違い、難しい部分があると思いますが、実現できれば元気なお年寄りの生きがいになるのではないかと考えています。
今晩は後期高齢者医療制度に反対する団体のところに講演に行きます。きっといろいろな指摘があり追及されると思いますが、誰もが避けたい仕事ですが、しっかりとご理解頂くため受けさせて頂きました。
国会ツアー参加者の方には「わかりやすかったよ。ありがとう!」と言われ政治家冥利につきるお言葉大変有り難く、「皆様のご期待に応えるべくがんばります」と、お約束させて頂きました。 (写真は12日の障害者支援議員連盟総会(全国障害者団体との懇談会)にて)
内閣信任決議
(2024.06.12)
昨日は、自民党神奈川県連主催の小泉純一郎元首相による「女性のための政治セミナー」が開催され、県下の女性が5千人お集まり頂きました。地元の女性の方も参加し、普段は政治に関心の薄い方も「小泉さんの話なら聞きたい」という根強い小泉人気を感じました。 さて、11日に民主党などの野党が福田首相に対して問責決議案を提出し参院で可決しました。ですが問責決議には法的拘束力がなく、首相は解散や総辞職を否定しています。
NHK調査(6月5日の世論調査)で、前月に比べて内閣支持率が5ポイント増の26%、不支持率が5ポイント減の61%となりました。同調査で、支持率が前月を上回ったのは、昨年9月の内閣発足以来初めてであり、5月の21%が大底であり、そこからの反転上昇が明らかになりました。 福田首相の「静かなる改革」が行われようとしていることが、皆様に少しずつ伝わってきたからではないでしょうか?
また、政党支持率については、6月調査では、自民党が6ポイント増の32・0%。民主党が3ポイント減の23・8%となり、再逆転となりました。 理由は批判の一番の対象であった「後期高齢者医療制度」が見直しをされ、改善されているからでもあります。 「後期高齢者医療制度」についての調査は、「与党の改善策支持を支持する」が59%、「制度廃止を支持する」35%という現状です。民主党の廃止後の対案がないという状況では、国民の皆様も不安で支持できないというのが原因だと思われます。
このような状況の中で問責決議案が提出されました。そして同日に予定されていた小沢一郎民主党代表と首相との討論の機会が失われました。小沢代表は、国民が注目する中、政府の失敗を正し、何が具体的に悪かったのかを追及し、徹底的に闘うべきだったと思います。本当に国民の皆様を代弁する政党ならば、「きちんとした態度で意見を述べるべきだ」という報道も多くありました。
今日午後の衆議院の本会議で内閣信認決議案を可決することになります。 参院の首相問責決議への対抗という意味でやむを得ませんが、たくさんの法案を慎重審議しなければならない時期にあたり、こういった時間を費やすのは本当にもったいないことだと思います。
※問責決議:閣僚の辞任、罷免要求などの意図を込めて行われる参院の決議。内閣総辞職・総選挙を強いられる衆院の内閣不信任決議案とは異なり、法的拘束力はありません。
臓器移植法改定法を審議
(2024.06.11)
皆さんは「ドナーカード」というものをご存知でしょうか。正しくは「臓器提供意思表示カード」というものです。これは交通事故や重い病気などにより「脳死」と呼ばれる状態になったときに自分の臓器を他人に「提供する」、または「提供しない」という意思を明らかにしておくカードのことです。1997年に成立した臓器移植法により配布されるようになりましたが、法の成立から10年あまりを経た今、法律の改正をめぐって新たな議論が沸きあがっています。 1997年の審議の際、この問題は大きな議論を呼びました。脳死を人の死とするかどうかについて、法律では、「臓器提供する場合に限り、脳死をもって死とする」と定めました。この基準が曖昧だったという見解もあり、10年間に実施された脳死臓器提供はわずか61例で、アメリカの約8000例とは比較にならず、脳死移植は定着とは程遠い状態です。子供は制度上、国内での移植がほとんどかなわず「生きる希望」を求め、海外渡航が後を絶ちません。私も切実に苦悩するご家族の方たちの話もたくさん聞いてきました。助かる方法がある命をみすみす救えないのかという思いに何度かられたかわかりません。 そこで今国会では、これらの状況を改善するべく、3つの項目について法律の改定案が提出されています。 A案:脳死を人の死とし家族の同意で提供可。B案:提供年齢を現在の「15歳以上」から「12歳以上」に引き下げ。C案:生体移植などについての規定を追加する。が検討されています。
それらを慎重審議するため、昨日は臓器移植法を改正法審査小委員会があり出席しました。世界の臓器移植の現状を把握するため、世界保健機構よりルークノエル氏を参考人に招き、自らもドナー経験者でもある河野太郎衆議院議員をはじめ、それぞれの委員が質問をしました。私自身は、臓器移植の可能性が広がり、また家族の心情にも配慮できる上記のA案を支持しています。
国会議員はあらゆる問題について多方面からの意見を聞く機会に恵まれます。また、多くの意見を聞くことが義務であるとも言えます。対立し合う意見を前にして、それでも法律という一つの結論を出さなければならない場合、議論と妥協によって最善の道を探らなければならなりません。 しかし、人の生死という個人の倫理観・死生観を問われるような問題に直面したとき、ましてや党議拘束がはずされ、各人で考えて答えを出さなければならないような場合、それぞれ真剣に問題に向き合い考えなければなりません。それが「国民の負託を受ける」という重い責任だと思います。 脳死・臓器移植については、海外に臓器を頼っている臓器不足の問題や医療に対する不信、人工心臓など新しい技術の開発、また行政の努力や宗教の問題など、多くの問題がからむ難しい問題です。私も皆様のご負託を受けた議員として、また一個人としても「臓器移植」については皆様と一緒に考えていきたいと思います。皆様は臓器移植についてどう思われますか?またご自分は臓器を「提供します」「提供しません」という意思表示をされていますか? 是非林じゅんまでご意見をお寄せ下さい。 ☆[email protected] ☆Fax 0467-43-0926 (写真は6月10日 厚生労働委員会:臓器移植法を改正法審査小委員会にて)
大切な時間の使い方
(2024.06.10)
6月10日は「時の記念日」だそうです。皆さんは、時間を大切にしていますか? 議員はそれこそ毎日が分刻みのスケジュールで埋まった生活をしています。特に、国会に近い議員は地元と東京を行ったり来たりしています。時には朝は地元→日中に東京→夕方に地元→夜中に東京のように二往復半することも多々あります。地元のスタッフと東京のスタッフは連携して私が電車に乗った時間を連絡し、なるべく無駄がないように動いてくれています。たまに途中で立ち食い蕎麦を食べて時間がずれると迷惑がかかるようですが、食事くらいは容赦してほしいとも思います。最近では電車の中でも「やあ林さん!」と声をかけられたり、若い方に「あっ、林じゅんだ!」と指を指されたりするので気が抜けないです。(きっと林じゅんという名前は小学生にも親しみやすいのでしょう。ありがたいことです)また、朝の街頭演説を終えて電車に飛び乗ると、周りの方が『林じゅん新聞』読んでくださったりするのでうれしいような恥ずかしいような気持ちになります。ただ時間を最大限に使っているようで「大切に」となると難しい面があります。それから休憩の時間も大切ですから他の事を考えず休憩します。そうでないと次への活力がなくなりますからね。
ところで今、地球温暖化を防止するためにサマータイムの導入を検討されています。省エネルギーにつながる。明るい時間を有効に使えるので照明などの石油消費の節約になる(環境問題への対応)。また企業の経費削減にもなる。 日照を利用した余暇の充実ということがメリットで挙げられています。 一方で近年は冷房が各家庭に普及しているため、帰宅時間が早まると暑い時間を家で過ごすことから冷房需要が増え、照明の節約効果以上にエネルギー消費量が増える。 始業時間は夏時間でも終業時間は外の明るさを基準にする人が出れば、逆に残業が増加する。 時計合せの手間が生じる。企業・家庭で使用される多くの機器に時計が内蔵されており、夏時間⇔通常時間の切り替え時にそれらの時計を修正する負担がかかる。 夏時間の制度を導入すると、コンピュータを利用する各種システムに移行コストが膨大。特に信号機や鉄道運行などの交通システム、銀行や証券取引などの金融機関、時刻により自動的に管理されている医療機器などに大きな影響がある。 というデメリットも挙げられています。 皆様は、サマータイムについてどう思われますか?日本人の勤勉な性質を考えますとサマータイムを導入したから「明るいうちに帰りましょう!」というよりは「こんなに明るいのであと一時間残業をしましょう!」ということにもなりかねないなと思います。いづれにもしても大切な時間を有効に使っていただきたいと思います。
昨晩は各地域後援会の会長会議を開いて頂きました。地域のお顔の方たちはそれこそ大切な時間を私のために割いて協力して下さっています。皆さんのご期待に応えるためにも精一杯力を尽くしますとお話させて頂きました。
演説をすること
(2024.06.09)
今朝は本郷台での早朝街頭演説会でした。一番初めに朝の街頭演説をしたのは8年前になります。当時は、何を話せばいいかもわからなくて、誰も聞いていないのにやっている事がむなしくなって演説の途中で止めたりしたこともありました。
私が政治家を目指したきっかけは、会田雄次著、『日本人材論・リーダーの条件』。に出会ったことに始まります。その本を読んで“自分がなんなきゃいけない。いや、自分も政治に対して何か貢献できるんじゃないか、っていう強い思いがふつふつと湧き上がってきました。今の政治のあり方に対して、問題点が、無限に、ねずみ算式に浮かんできたのです。そうしたら、いても立ってもいられなくなりました。その後、元々人前で話をするのが苦手だったので大学時代は慶応の弁論部に所属し熱心に活動をしてはいましたが、演説をするのは別です。今でこそ、そこそこのスピーチができるようになり、支持者の方も少し安心して「昔は演説が下手で下手で、本当に弁論部かよって思ってたよ。」と笑って言われることもあります。
今でも人の心をつかむ演説にはもっとも苦労します。ありきたりの新聞記事のようではつまらないですから、国会の臨場感も加え、そして最後に皆さんが「聞いてよかった」と思わせる演説をするのは至難のわざです。国会議事堂を案内するときには「国会には皆さんの常識とはちょっと違うことがあります。それは皆さんは学生の時から人の話はよく聞きましょうと言われますよね?でも国会は違うんです。「ヤジ」を飛ばず事を奨励され、「ヤジは「議場の花」なんていうんですよ。」「私が飛ばしたヤジを言いますと・・・」と話すとどっと笑いがおきるという具合です。面白い話や役に立つ話、印象に残る話ができるようになりたいと思っています。
そして「林さんは声がいい」と言われる事もありますが、これも実はある日、喉をつぶさずに聞きやすいトーンの発声法を編み出しました。選挙中何週間もぶっ続けで演説をすると大概の人は喉をやられます。でもこの発声法で耳が遠い方にも少し聞きやすくなったのだと思います。私は、演説会用に紙は極力見ずに話します。数値や長い名称などのメモを置く程度です。そのキーワードだけを軸に話を皆さんと膨らますのです。お風呂に入っているときや時間がある時には練習をしています。車の中で人の演説のテープを聞いたりしています。「え?そこまで?」と言われますが、演説こそが「政治家の生命線」だとも思うのです。
それでも演説会の前にはやはり緊張はします。何よりも聞き手があってこその演説です。皆さんが何を聞きたいかというのが一番大切なことだと思いお話をさせて頂いています。 昨晩は葉山の『本ふじ』さんでまかないご飯を頂きました。いつも手作りでおふくろの味を食べさせてもらっています。おいしいもののところには人が集まりますね。『本ふじ』さんにはいつも葉山の女性が集まっています。私にはたくさんの「お母さん、お姉さん」がいて幸せですね。元気をたっぷり頂いて明日への活力にさせて頂きました。国会もあとわずかですが最後まで全力でがんばります!
たばこが1000円に!?
(2024.06.08)
今週末は地元鎌倉市材木座五所神社にて百年祭りがあり昨晩は宵宮に参加してきました。本番は、神輿が海に入る海上渡御で有名です。材木座は昔祖父母が暮らしていた町でもありなじみの方もいて毎年参加しています。神輿会の方たちにもご協力頂き、ちょうど先月材木座に後援会を作って頂いた事もあり楽しく盛り上がりました。もちろんこんな時でも国会に対するご意見やお叱りも頂くわけですが、「説明責任」を果たすため、できるかぎりご説明するよう心がけております。
さて、基礎年金の国庫負担率引き上げを来年度に控え、2.5兆円の財源捻出が大きな政治課題となっています。そんな中で、消費税の値上げ議論もありますが、一方でたばこ税の大幅増税に向けて動き出しています。私も所属する「禁煙推進議員連盟」の有志議員が、久々に議論を再開する予定になっており、1箱の平均価格を欧米並みの1000円に値上げすべきだとの論調が強まっています。 たばこ1箱の値段を平均1000円に値上げし、現在の消費量が維持されるならば、消費税4%に相当する9兆5000億円の税収増が見込まれると試算です。仮に消費量が3分の1になっても3兆円の税収増が見込まれています。 ちょうど先日、地元笛田地区での演説会の際に「たばこ増税案」の提案が出ました。30代の若手の喫煙者からでしたが、「消費税でなんでもかんでも値上がりするよりは、たばこみたいな嗜好品やぜいたく品(クルーザーや高級時計)をまず上げてみたらどうか?」との発言でした。私はその時に「1000円になったら吸いますか?」と質問しましたところその方は「吸う。吸わなくなる人もいるかもしれないがそんなに簡単には変わらない。」ともおっしゃっていました。もちろん全統計を出しているわけではありませんが、税収の議論として今後注目されそうな事だと思います。 イギリスでは1200円でも喫煙者が少ないわけではなく、むしろ一本一本を大切に吸うような光景があるそうです。値上がりすれば一日吸う本数というのは減少し、健康の被害への影響にはつながると思いますが皆様はどう思われますか?
昨日はまたうれしいニュースがありました。男子バレーが16年ぶりに悲願のオリンピック出場を決めました。中でも「バルセロナ」を知る古株の荻野キャプテンは最後までチームを引っ張り、勝利をつかみました。徹底した後輩の指導にあたったそうですが「人の気持ちが分からないとバレーはできない」と教えていたそうです。メンバー一人ひとりが「ニッポン」を背負い、応援する方も日本を誇らしいと思った瞬間だったのではないかと思います。皆さんにも負けないよう私も政治家として「日本を誇りに思う国づくり」を目指していきたいと思っています。
決算行政監視委員会にて思うこと
(2024.06.07)
昨日は、所属する『決算行政監視委員会』に出席しました。NHKの国会中継が入っていましたので、テレビでちらっと見かけられたかもしれません。一年生なので代表質問の出番は回ってきませんが、会場場に座っているだけで後援会の方から「潤ちゃん、出てるよ!」と事務所に電話が入るそうで、温かい目で見てくれるのだなとうれしくなります。「早く潤ちゃん質問しないかな・・」というご期待には、テレビ中継はありませんが他の委員会での代表質問の様子を傍聴をして頂いたりしています。(→ご希望の方は事務所までご連絡下さい)
さて、今日の委員会では財務省職員らが深夜帰宅の際に公費で乗ったタクシーの運転手から現金やビールなどを受け取っていた問題が発覚しました。それらが事実ならば福田総理は「言語道断」と述べました。
又、後期高齢者医療制度については野党が提出していた後期高齢者医療制度廃止法案が参院で可決されました。廃止法案は、とりあえず「従来の老人保険制度に戻す」というものですが、新制度を撤廃した後に今後の高齢者医療をどうするのか対案もなければ与党多数の衆議院では成立の可能性がないからこそ提出できる無責任な法案といえるのではないでしょうか。
元々現在の日本の医療費は、約32兆円ですが、そのうち約4割を70歳以上の方に費やしています。その医療費の全体の1割だけを高齢者の方が負担し、残り4割を現役世代、5割を税金でまかなうという制度です。60歳前後の団塊の世代が75歳になる15年後にも医療費を破綻させないことを考慮しています。「従来の老人医療制度」に戻せば負担割合のルールがなくなり、現役世代の負担増に歯止めがかからない恐れもあります。
そして厚生労働省では旧制度と比較して7割の世帯で保険料が下がると速報結果を公表しています。この調査をもっと早くしていれば皆様からの反発の度合いもかなり違っていたのではないかということももっともだと思います。いずれにしても、まずはしっかりと新制度に取り組み、その上で見直すべき欠点を見極めていかなければならないと思います。後戻りをしていたのでは、より良い高齢者医療制度の形はみえてこないのではないかと考えます。
そんな中、民主党からは11日は首相に対する問責決議案を提出することになるとのことです。「党内の引き締め」の意味合いとも言われていますが、そんな党利党略の行動をいつまで続けるのか・・・との批判もあります。自民党も民主党もなく「国民の皆さんのために」ということに原点に返らなければならないと思います。
今日は、地元での文化・スポーツ行事にたくさん参加いたします。また夕方には6月28日に開催する「林じゅんバーベQ大会」の準備打ち合わせ会ですが、各地でお目にかかる皆さんからは終盤国会の状況についてお話しする事が多くなりそうです。正しく理解をして頂き、皆さんのために何が一番良いのかをお伝えしたいと思います。
障害者雇用促進に向けて
(2024.06.06)
昨日の厚生労働委員会の審議内容は、「障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律案」でした。私の地元には、ファンケルスマイル、ニコンつばさ工房はじめこの法律に基づき設立された「特例子会社」があります。私も実際にファンケルスマイルの現場にお邪魔して皆様のお仕事の様子を見学に伺った事があります。 特に知的障害者は身体障害者と比べ企業での雇用率が低いため正しい理解がされておらず、企業で働く機会が大変少ない事が分かり、その反面、障害者の就労を援助する機関や養護学校などでは、企業で働くために必要な職業訓練や生活指導が行われており、そこには就労を希望する障害者が大勢いることが分かりこのような特例子会社を設立することになったと伺っております。「障害者を社会的弱者として守るのではなく、一人の社会人として「自立」できるように支援する事を念頭に置いた障害者雇用を推進する」ことをモットーに運営をされているとのことでした。 皆さん熱心に仕事に集中されていて、作業内容も多岐にわたり商品の梱包や出荷作業など特にシュレッター部門では事業収入に貢献をされているとの事でした。作業所の皆さんに「今一番何がしたいですか?」と聞きましたところ「一人暮らしがしたい!」との事でした。特例子会社の取り組みによって皆さんの夢が少し近づいたとも伺っています。
残念ながら日本での障害者雇用に関する取り組みは欧米諸国と比較すると遅れてはいますが、これからも私は、皆さんのこういった希望を実現できるようにこれからも国の政策に皆様の声を反映していきたいと考えております。 下記は厚生労働省:障害者雇用対策に関する資料です(5月29日更新) http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/shougaisha.html
私は、福祉政策に挑むにあたりいつも心がけている事があります。それは「熱き心と冷たき頭」を持ち続けることです。皆様の生の声を聞き熱心に取り組む事、そして冷静な判断力で戦略を推し進めて行く事によって実現できるものがあると信じています。
昨晩は日頃から熱心に応援してくださった野中忠志さんが急逝されたためお通夜に参列しました。野中さんには浪人中から、街頭演説や事務所での手伝いを本当に良くして下さいました。地域でも青少年の指導などボランティア活動に熱心な方でしたので、あまりに早すぎる事で本当に残念でなりません。奥様には「主人は林さんの次の選挙を一番気にかけていました・・絶対に勝ってくださいね」と言われ、「勝って必ず皆様の役に立ち恩返しをいたします」と固く誓わせ頂き心よりご冥福をお祈りいたしました。
「安心して子どもを産み育てられる環境づくり」を目指して!
(2024.06.05)
2007年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの数)は1.34と、過去最低を記録した2005年の1.26に比べ上昇をしました。ですが、出生数は前年より3万人減少したそうです。厚生省では「これは出産世代の女性が減り出生数を下げた」としています。人口を維持するには「2.07」ポイントが必要とされていますので、少子高齢化がますます進んでいることは言うまでもありません。
今回注目するところは、20代の出産は減ったのに対して、私たち団塊のジュニア世代(30代半ばから後半)の出産が増えたことと、第三子目以上の出産が2年連続で増加した事です。 国の少子化対策としては、小泉前政権が少子化対策を担当する専任相を置き、児童手当の増額、保育所と幼稚園の連携を強めるなどの改革を行ったことが記憶に新しいところです。そのような制度改革・意識改革が数字に表れたという見方もあります。しかし、団塊ジュニア世代はすでに30代に差しかかり、いわゆる出産適齢世代の数は今後減少していくと予想されています。このことなどから、今回の出生数回復は一時的なものと見方もあります。
結婚や出産は、女性ひとりひとりの人生における重要で自由な選択であり、国が強要するべきでないのは当然です。しかし国には、本当は子供を産みたい女性が社会的・経済的な不便さなどから断念することのないように、限られた予算の中でサポートしていく努力が求められていると感じています。
一方、地元の鎌倉市では、出生率は、国を大幅に下回る0.98 あたりで推移しています。これには残念ながら分娩できる産院が一箇所(湘南鎌倉病院)のみとなっている事で7割の方は市内での分娩ができないことも一つの要因です。そこで鎌倉市と地元医師会が独自で新たな産院を立ち上げるという全国にも珍しい試みがなされています。私は先月の厚生労働委員会の代表質問の際に、「せっかく立ち上げた鎌倉の産院が人材難や経営難で行き詰ることがないよう、国もバックアップするべきである」という要望をさせて頂きました。
そして、少し話は逸れてしまうようですが、現在鎌倉市では各地域の町内会や定年退職された方たちが子どもの登下校の「見守り」をして下さっています。 子どもたちも最近では挨拶をするようになるなど意識が変化したと見受けられます。年配者の方たちを一緒に引き込んで何かをして欲しいと思ってもなかなかきっかけがないのでこの「見守り」の成果は大変有意義だと思っています。 市内全域にその取り組みが広がっているようですが、参加される方たちもボランティアで元気になったとも聞いています。こうした日々の「地域の優しい目」によって子どもを地域で見守るという取り組みも大変重要だと感じています。 今後も「安心して子どもを産み育てられる環境づくり」を目指し、地方自治体や病院・医師そして地域の方たちとの連携を強め皆さんのご要望を国の政策に反映していきたいと思います。 (写真ー6月1日に開催された鎌倉ロータリーサッカー大会にて少年少女の皆さんに激励しているところです)
後期高齢者医療制度-定額負担85%減額へ
(2024.06.04)
国会では今週から『クールビズ』スタイルでの登院になっています。国会でのクールビスは私が当選した2005年からスタートしたようです。国会の中は省エネ対策もあり普段から28度設定で涼しくありませんのでノーネクタイは助かります。ですが本会議場ではやはり着用。これは「法律を作る重みのある場所」という事を考えてのことです。
さて、75歳以上の方を対象とする後期高齢者医療制度についてですが、与党の作業チームは3日、保険料の負担軽減案を決めました。今年度は約470万人の保険料に関し、加入者が定額負担する保険料の「均等割」を8割5分減額することを決めました。所得に応じ均等割に上乗せする「所得割」の減額も決めたが、準備が間に合わない場合を考慮し、実施の可否は各地方の判断に委ねることになりました。この結果7割の方たちが負担軽減になるということがわかりました。 保険料はその収入によって個人ことに違いますが、厚労省の資料によると、神奈川県の平均年額は92,750円(月額7730円)です。 この保険料が従来の保険に比べて負担増になるのかどうか? これもこ心配の点だと思います。厚労省では「一人暮らしの方は年金の収入金額にかかわらず負担増にはならない。夫婦二人の場合でも、年金収入が520万円程度までの世帯では負担増にならない」と説明しています。年金額が少なく、生活にお困りの方は、市町の納付相談窓口にこ相談下さい。 この制度については演説会や街頭演説などでたくさんの疑問質問を受けます。特に、4月の導入時には説明が十分に行き届かなかったことや、2が月まとめて天引きだったこともあり衝撃が大きくて皆さんにはご迷惑をおかけしました。
そういったたくさんのお声を受けて、私は5月14日に厚生労働委員会において舛添厚生労働大臣に向けて「制度の趣旨説明をさらに徹底し、見直すべき点は改めるべきである」ということを強く要望させて頂きました。(詳細は林じゅん新聞6月号をご参照ください)
皆さんの大切な血税ですからこれからも事前に慎重審議を重ね、導入時にはもっと情報を発信しなければならないと思います。疑問やご不明な事がありましたら、是非林じゅん事務所までお電話か(0467-43-0925)ファックス(0467-43-0926)にてご連絡を頂けますようお願いいたします。 (写真は鎌倉市長・海老名市長・平塚市長が来館の様子)
今国会の福田色
(2024.06.03)
気象庁は平年より20日も早い梅雨入りを宣言したようです。またうっとうしい梅雨の時期が続きますね。今朝は逗子駅で街頭演説ですが、雨の日は、皆さん傘をしまうので必死でなかなかビラをもらってくれる余裕がありません。仕方がない事とは言えこの時期は雨を恨めしく思うときもありますが、「継続は力なり!」。声援も頂きながら駅でのご訴えを続けて頑張ってまいります。
ところで、私の事務所では週に一度スタッフミーティングしています。各々担当している事の報告や情報交換、私はスタッフが「元気か?」ということも見ながら話をしています。普段私が国会で働いている間に地元を守るスタッフとの意思疎通というものは重要だと日々認識をしています。昨日は新アイディアの検討も含めて話し合いました。「活動をまとめて紹介できる物を作ったらどうか?」という提案の元に、多少の修正を入れて近日中に皆さんにお見せできると思いますのでお楽しみにしてください。
さて通常国会も終盤に差しかかり、与党内過去官僚と霞が関が抵抗していた、公務員制度改革法案は民主党案丸のみに近い形で修正し、なんとか6日に成立できる見込みです。基本方針にもあるように「真に国民本位の行政の実現を図ることを基本理念として、国民の立場から公務員制度を抜本的に改革することで、行政の在り方自体の改革を目指す」とあるように公務員制度の大改革です。 また、クラスター爆弾禁止条約も、当事者の防衛省は大反対、アメリカ大使館筋も反対で、外務省もさほど熱意の感じられない、という状況にあって、福田首相の英断で賛成になりました。アメリカ政府の反感を買っても、福田総理流に言えば「平和協力国家」の立場を世界に示しました。
そして消費者庁創設などを含め、首相が「静かなる革命」と称して独自性を出しつつあるのも事実です。 ただ福田首相の淡々として話し方や小泉元首相のようなインパクトのあるフレーズでの伝え方ではないためか、これらの法案が通ったことが首相の強力な指導力の発揮によるものだと見る向きは少ないのが残念でもあります。
今国会も残り2週間となりました。最後まで重要法案について慎重審議を重ねて参りたいと思います。
宇宙開発に向けて
(2024.06.02)
6月1日に、宇宙飛行士星出さんの乗った「ディスカバリー」の打ち上げは成功したとのことです。星出さんは、飛行士選抜に2度失敗し、そして合格してからも10年で迎えた初飛行ということもあり、そのガッツと慶応の先輩という事もあり心から声援を送りたいと思います。今後は、長期滞在を視野に無重力が細胞に与える影響を長期間に調べる実験が予定されということで更に注目をしたいところです。
さて国会では、自衛権の範囲内で宇宙の軍事利用に道を開く『宇宙基本法』が5月21日に成立しています。宇宙基本法の基本理念は、国民生活の向上と経済社会の発展に置かれています。宇宙開発は、一国の科学力と技術力を示す総合的な指標であり、若い世代が科学技術に夢を広げる糸口となる未来への領域でもあります。また、基本法には、宇宙開発について「わが国の安全保障に資するよう行わなければならない」と明記されており、高解像度の偵察衛星や弾道ミサイル発射を探知する早期警戒衛星の保有が可能になります。
宇宙産業の国際競争を力強化するため、内閣に首相を本部長とする「宇宙開発戦略本部」が設置され、担当閣僚も任命されます。また法施行後1年をめどに内閣府に「宇宙局」(仮称)を設けられ、内閣府、文部科学省などにまたがっていた宇宙開発政策を総合的に推進することが可能になります。さらに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のあり方の見直しも盛り込まれ、これら日本の宇宙開発に向けて大きく前進したのではないかと思います。
ただ宇宙開発は巨費を伴います。皆さんの税金が有効に使われているのかチェックももちろん必要です。ただし、機密なしの防衛はありえないですし、そして一方で透明性なしの科学技術の発展も望めないということでこの二題命題の両立ということについても今後は議論を重ねて行かなければならないと思います。
宇宙基本法 http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g16601050.htm
高齢世帯が安心できるよう全力を!
(2024.06.01)
寒かった日が続きましたが久しぶりにさわやかな過ごしやすい日になりました。気温の差に体調などには十分注意して頂きたいと思います。朝の街頭演説は201回になりました。目標の1000回達成まで5分の1,富士山で言えば2合目まで達成できましたが先は長いですががんばります。
今日は鎌倉市岡本にて演説会を行いました。普段から疑問に思っていること不安に思っていることをたくさんぶつけてもらいました。私にとっても皆さんのご意見を的確に把握できる大変貴重でありがたい機会だと思い精一杯お話をさせて頂きました。
与党は31日、75歳以上を対象とする後期高齢者医療制度(長寿医療制度)の運用改善策のうち、所得が基礎年金額(月6万6000円)以下の低所得者の保険料軽減を現行の7割から9割に拡充する案について、今年10月から本人の申請に基づいて始める方針を固めました。 さて日本は、健康保険証1枚でいつでもどこでも医療を受けられう「国民皆保険制度」が特徴です。そして消費税率が5%で(独17%、英17.5%、仏19.6%、スウエーデン25%)にありながら他の海外に劣らない又は優れているサービスを受けることができ相当健闘していると思います。
しかし今後は医療制度の持続に向けて、負担と受益のあり方についても国全体で議論が必要です。このままでは財源が枯渇してしまう現状と、一方で私は、「税金の無駄遣いを一円たりとも許さない若手の会」に4月から参加し徹底的に無駄を徹底的に税金の無駄使いの排除も訴えています。
私はこれまで日本を支えてきた高齢世代の皆さんが安心して医療を受けられるよう、持続可能な医療制度の構築に全力を尽くします。それが皆さんが私に期待してくださり、応援してくださっている理由だと思っております。 (写真は本日開催鎌倉クリーングリーン運動に参加しているところです)
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