●国会議員としての活動(2005.9〜)


【国会編】
【地元編】
【国会議員の仕事】


【国会議員の仕事】


 480人のすべての衆議院議員が出席し、通常の立法審議のほか、国の予算や外交など審議する最も重要な会議です。各委員会でまとまった法案は、すべて本会議で採決します。約80兆円の国家予算の審議や、消費税の税率アップ、自衛隊の海外派遣など生活に関わる重要課題も国会で決定します。国会は「通常国会」、「臨時国会」、「特別国会」の3種類があります。1月下旬にスタートし、予算審議を含んだ「通常国会」は会期150日。今年は6月18日までと会期が定められており、必要に応じて会期が延長されます。会期中は毎週2〜3回開会されます。秋には「臨時国会」が開会されます。「特別国会」は総選挙直後に召集され、総理大臣を決める首班指名を行います。
 議場の座席は、当選回数を元に決められます。当選回数順に最前列から後列に連なりますが、同期生は年齢順に並びます。32歳の私より若い党所属国会議員は9人おりますので、私は左端にいる最年少の杉村太蔵議員から数えて10番目です。最前列の演壇のど真ん中なので、特等席となります。一回生議員は最前列から「頑張れ!」や「それは極論だろ!」など野次を飛ばし、議場に華を添えるのも仕事のひとつです。ちなみに当選12回の小泉総理や当選17回の海部俊樹元総理は最後列になります。
 国会議員は原則として一つ以上の常任委員会に所属します。常任委員会は財務省や厚生労働省、国土交通省など官庁ごとに設けられ、こうした各分野の法案審議を行います。定数があり、衆議院の議席数に応じて各党の委員の数が割り当てられます。
 私は、厚生労働委員会に所属しています。自民党の一回生は11人もいます。わが国にとって、少子高齢化の克服が大きな課題であることもさることながら、地元である鎌倉、逗子、葉山地域の高齢化率が約25%と、県内でもトップクラスの高さであることに着目し、高齢者が生き生きと暮らすことができるように年金や介護、医療など社会保障を充実させたかったからです。また、記者時代に2000年に実施された介護保険制度の取材に立ち会ったこと、大学時代のゼミで社会保障論を学び、将来の年金について卒論を書いたことも興味をそそりました。
 厚生労働委員会で審議する法案の内容は、少子高齢化対策から雇用対策まで、非常に多岐にわたります。医療、介護、年金、薬事、障害者行政、子育て支援、高齢者対策、男女共同参画、雇用創出、就業支援�。
 先の特別国会では、尾辻久秀厚生労働大臣(当時)に、労働安全衛生法改正と障害者自立支援法について、一般質問をいたしました。勤労者の安心な職場環境を守る立場から、新聞記者などを対象とした裁量労働制、あるいは過労自殺をテーマに質問しました。詳細はアップしてあります。今度の通常国会では医療制度改革法案や社会保険庁廃止法案など14本の成立を期しています。厚生労働委員会は会期中、火・水・金のフルタイムで審議が続けられます。
 どの常任委員会も2期生以上になると、常任委員会理事(与党も野党も)に、4期生以上になると常任委員会委員長(与党のみ)のポストに就任するのが通例です。法案の審議スケジュールや委員の質問などを調整するのが仕事です。こうした専門分野を磨いていくと、立法や予算に強くなり、官僚とのパイプも太くなります。私は特定の行政官庁の代弁者としての「族議員」になることは好みませんが、少なくとも厚生関係の政策には強くなれるように、最低でも4期10年以上は勉強を続けたいと思います。

・特別委員会
 また、特別委員会という特定の事柄を審議するために設置された委員会もあります。常任委員会と同じように定数があり、議席数に応じて各党から委員の数が割り当てられます。私は、災害対策特別委員会と憲法調査会特別委員会に所属しています。
�@災害対策特別委員会
 災害が発生するたびに、委員会を開会します。今回の国会では昨年の北陸地方を中心とした豪雪対策費を補正予算に計上する審議をしました。
首都圏の大規模地震に対する準備状況など視察も行っています。
�A憲法調査会特別委員会
 憲法改正の手続法である「国民投票法案」の審議をしています。毎週木曜日は終日審議が開催されます。憲法改正を前提として審議がなされており、改正が実現されれば、戦後一度もなされておりませんから、わが国にとって大きな転換期となります。昨年11月には、委員会の視察団がスイスやオーストリア、スペインなどに赴き、国民投票の実態を報告にまとめました。
 私もライフワークとして大学時代から憲法について勉強し、パネルディスカッションの主催など手がけてきました。平和や基本的人権など重要な部分は断固としてに守る必要がありますが、やはり9条の第二項については、時代に即したものにしなくてはなりません。前文にある「国際社会における名誉ある地位」を占めるには、日本の国情と国際基準のバランスを考えた対応を迫られます。自民党の委員は私も含め、ほとんどが改憲に賛成しています。自民党の新憲法制定要綱も発表し、基本的なスタンスは固まってきました。
 憲法改正は「3分の2以上の国会議員で発議し、国民投票で過半数をもって改正をなす」と定められています。しかし、国民投票を実施するにあたって、過半数の定義をどうするか、あるいは、国民投票にかけるのに、改正案を一括でかけるか、個別の条文ごとにかけるかが明文化されていません。有権者も明記されていませんから、18歳以上にするか、20歳以上にするかを論議しています。こうした論議を重ねていますが、最終的に自民・公明・民主による議員立法によって、今国会での成立を期しています。社民・共産の両党は反対しています。同調査会は2008年には国民投票が実施できるように意見集約を進めています。
・自民党の役職
�@党報道局次長
 主にマスコミ出身議員を中心に構成しています。在京の新聞社・通信社・テレビ局・雑誌など平河クラブとの記者懇親会を主催しているほか、外国人記者クラブの司会進行、政治とメディア全般について円滑な関係を築いています。
 私は毎日新聞記者出身ですが、政治がメディアからどのように見られるか、どのように報道されるかを考えてきました。NHK出身の原田議員が報道局長を務めており、こうした意見を発表し、より良い広報や報道についてつなげていこうと試みています。小泉総理のメディア戦略はこれまでの自民党にはなかった巧みさがありますから、これからの政治とメディアの関係は変わっていくかも知れません。

�A党青年局次長
 45歳以下の党所属国会議員で構成しています。政治に対する若年層の関心を喚起し、政策の普及に努め、党組織を強化するのが目的です。神奈川県連では学生部も組織しており、議員インターンシップの実施や講演会主催のほか、全国一斉街頭演説会や青年局員同士が懇親を深めるボーリング大会、クイズ大会も主催しています。また、党本部の青年局では、台湾、韓国などアジア各国の青年議員らと政党間交流を促進しています。
 私も県連の青年局次長として、浪人中でしたが2004年9月、台湾の国民党、民進党に青年局員らと赴き、政党間で交流しました。
 �B国会対策委員会委員
 国会の流れを知るため、一回生議員は全員所属します。政府提出の法案について、提出時期や法案の概要について把握します。毎週1〜2回の頻度で、各官庁から資料を提供され、法案についてレクチャーを受け、質問の時間を設けます。また、重要な予算審議である予算委員会には一回生は通常正規の委員になりませんが、先輩議員の代理出席、あるいは議員専用の傍聴席で応援することにより、国会を知ることに役立てます。
 国会対策副委員長は2回生以上のポストですが、国会会期中は土日祝日以外地元に帰れない反面、野党や官庁など人脈は太くなります。いわゆる永田町用語で「雑巾がけをする、汗を流す」とは国対や議運で難しい調整の仕事に当たることを意味します。特に与党の国対委員長は法案をスムーズに通すため、海千山千のテクニックを駆使します。
 また、班別に分かれ、懇親会や視察も開催。東京裁判が行われた防衛庁庁舎にも視察に行きました。
�C耐震偽装問題対策ワーキングチーム幹事
 私は新聞記者だった経験から、耐震偽装問題は発覚の段階から問題が広がると予想していました。しかしながら、ヒューザーの小嶋社長の参考人招致では、民主党の馬淵議員による質問に対し、わが党の追及が十分でなかったことが大きな批判を浴びたのは残念でした。
 そこで、こうした状況を挽回しようと、わが党の弁護士出身議員が中心となり、主に二回生以下の若手議員で、耐震偽装のマンションに赴き、現地の調査やヒアリングを実施しました。こうした調査結果を提言書にまとめ、武部勤幹事長や北側一雄国交相に提出しました。今後もこの問題で議員立法による問題解決を目指しています。
�D児童教育小委員会副委員長
 厚生労働委員会と文部科学委員会に所属する自民党若手議員で構成しています。幼稚園・保育園の一元化を進める法案を勉強し、少子化や家庭の教育、働く女性の就労支援など幅広く議論しています。

�E宇宙開発小委員会幹事
 宇宙開発を進めることができるようにする法案の研究をしています。1969年の国会決議で「宇宙開発は非軍事で平和利用に限る」と定めたことにより、宇宙開発が防衛目的であっても軍事的要素がある場合、一切の研究や経済活動が現在できなくなっています。
 こうした現状を解禁することにより、無人ロケットなど新しい産業を育成し、人工衛星の効果を大陸弾道ミサイルの迎撃に応用できたり、宇宙開発で幅が広がってきます。将来は火星や金星で生命体が発見されたり、新しい鉱物資源を発掘したりする可能性もあり、日本の進んだ科学技術を生かすことができます。
 私も夢を持ってこの分野の発展と促進に力を尽くしたいと考えています。日本人が世界一と誇れる分野をさらに見つけたいです。

�F自民党の部会
 各省庁のテーマごとに自民党では部会を設置しています。政府提出法案は、原則として自民党の各部会で事前に審議してから、各委員会にかけます。法案について自民党が拒否した場合、基本的に成立しないので、部会に出席すれば、委員会で審議される前に法案の概要を知ることができ、場合によっては法案をつぶしたり、改変することもできます。
 私のような一回生議員も興味ある分野の部会に出席し、専門分野を磨こうとしています。私の場合、厚生労働部会(保険制度改革について)、社会保障部会(年金や医療制度について)、内閣部会(皇室典範改正について)、安全保障部会(日本の戦略外交について)、憲法調査会(国民投票法案の今後の展望について)、経済産業部会(環境税について)、国土交通部会(耐震偽装問題と建築基準法改正について)などに主に出席しています。
 専門分野が認められると、部会で部会長や副部会長のポストに就きます。法案の成立に向けて党内の調整をすることになります。党内でも反対が多い法案は骨が折れる仕事です。

�Gその他
 行革推進本部幹事、厚生団体対策副委員長など務め、厚生関係や行政改革について議論を重ねています。

・国会議員の議員連盟
 特定の主張や政策の研究で集う議員の集まりです。基本的に超党派であり、年始の国会は着物を着用する「きもの振興議員連盟」などユニークな議員連盟もあります。私の場合、古都である鎌倉出身のため、歴史にちなんだ議連や興味のある分野の議連に所属しています。
 私の場合、古都保存議員連盟(歴史的文化財の保護)、日米欧議員連盟(アメリカやヨーロッパ諸国との親善友好)、日豪議員連盟(オーストラリアとの親善友好)、政令指定都市議員連盟(横浜など政令市選出の議員で構成)、日本保育議員連盟(保育団体とのヒアリング)、日本自動車議員連盟(自動車団体とのヒアリングや環境対策)など約20の議員連盟に所属しています。

・自民党一回生議員の勉強会
 自民党の一回生議員83人は、総選挙直後に親睦団体として「83会」(はちさんかい)を設立しました。83会は、フリーター出身の杉村議員が最年少の26歳、東京都武蔵野市長出身の土屋議員が最年長の63歳。代議士秘書出身や県議出身、ジャーナリスト出身など経歴も年齢も様々ですが、将来のライバルでありながらも、比較的仲良く親交を深めています。これまでに、首相官邸見学や経団連との意見交換会、党50周年大会でのアピールなど党変革の象徴として改革の先陣を切ってきました。
 私が主催ないし役員を務める勉強会も多く存在し、活発に活動しています。
�@公共交通の安全を考える会(代表世話人)
 3月にJR東日本の研修所視察や意見交換会など実施しました。今後は航空の整備や運行について安全を期そうと、航空業界との意見交換を予定しています。
�A矯正行政を考える会(代表世話人)
 刑務所の過剰収容や増大する来日外国人受刑者など矯正行政を取り巻く現状を研究しています。3月には府中刑務所の視察を計画しています。
�B厚生労働勉強会(代表世話人)
 医療制度改革の勉強会を毎週実施しています。
�C伝統と創造の会(副幹事長)
 皇室典範改正や教育基本法の勉強会および政策提言など行っています。皇室典範改正案に対し慎重に審議するように求めた署名も一回生議員から集めました。
�D財政勉強会(幹事)
 特別会計や財政収支について展望を意見交換しています。
など多くの勉強会に関わっています。