「日本人よ、自信を取り戻せ」

 日本人が本来持っている潜在能力は極めて高いはずです。先人の築いてきた素晴らしい美しい日本の良さを生かしながら、時代に見合った環境に対応する。「そしてこれまで失われた日本の良い部分を再生して後世に伝えたい」というのが私の願いです。

いつまでも愛することができる故郷へ

 例えば、私が育った鎌倉も高齢化率が20%を超え、一方で若年人口が急激に減少しています。若いファミリー層が定着しなければ、子供も増えません。魅力的な職場のほか、家賃・住宅の質・環境の条件に見合う住宅があれば、若い人は定着します。住宅供給がカギだと分かっていても、都市の貴重な緑地も守るため、民間業者の斜面緑地の開発も規制しなくてはならず、人口が流出していきます。

 とても元気で教養あるお年寄りがたくさんいらっしゃる鎌倉ですが、老若男女すべてそろってこその豊かな町です。つまり、従来からの居住者はもちろん、新規に移住したい人にも、望む人にはできるだけ受け入れられるように、税制、交通など法整備を充実した環境づくりを進める必要があります。故郷の豊かな文化を守らなくてはなりません。

国家百年の大計による教育改革を

 逆上して教師をナイフで刺し殺すキレる中学生、援助交際と称して売春を平然と行う女子高生、過度に陰湿ないじめによる相次ぐ自殺。こうした教育現場の荒廃は、戦前の文化や教育を根底から否定することにより始まった戦後民主主義教育を、自然で伝統的な道徳や教養を重視する教育に転換することで改善するはずです。自由や権利には、責任や義務が一体としてあることを教える必要があります。
また、新しい教育指針を掲げ、21世紀の経済大国・日本にふさわしい人格と品位を持った人間を養成すべきです。家庭も学校も地域も一体となった教育が実現すれば、文化や芸術を愛するゆとりも生まれます。歴史教育にしても、公平な観点に立った現代史を教えることで、日中、日韓の共通の歴史認識も期待でき、中国や韓国の人々を隣人として真に理解できる一歩となり得ます。

国際貢献で世界から信頼される日本へ

 今回のアメリカ同時多発テロでも、日本の国際貢献へのあり方が問われました。日米安保や防衛問題を直視し、日本国憲法がこれからの国際化時代に即しているかどうかの国民的議論を進めなくてはなりません。徹底したシビリアンコントロールの下、憲法の平和的な理念も生かし、必ずしも改憲を前提とするのではなく、国際的に対応できるように有事に備えるべきです。日本の将来像について、私はアジアを中心とした各国と友好・協調しながら、経済大国に見合った役割を果たし、国民全体が自由と独立の気概をもった「誇りある祖国」になるべきだと考えています。自衛隊や在日米軍基地の問題などについてもタブー視をやめ、将来を真剣に議論しあう歴史的転換期がすでに来ています。

立法府を強化して徹底した行財政改革を

 納められた貴重な血税は本来、1円1銭ムダに使われないように、監査の充実と使途の合理化、透明化が求められます。これには行政府のデータを情報公開で国民の前にさらし、国益とコストの意識を持たせることが必要です。生活者の利益になるという視点に立ち、国益にマイナスとなる警察や国防の情報や個人のプライバシーを除き、すべてを公開し、民主主義をさらに育成しなくてはなりません。多くの国民がムダだと思う不要な公共事業や、高級官僚の天下りはまさに課題です。

 小泉内閣の理念が国民の圧倒的支持を得た背景は、そうした進まない行財政改革に対する国民の不満の表れともいえます。しかし、現状は優秀な人材を多く擁し、強大な組織を持つ官僚機構に対し、立法府はあまりに貧弱です。政治家一人一人の質を高めるとともに、立法府や政党としても、官僚の協力なしで政治主導の政策立案ができるように、国民の目に見える形で成果を出さなくてはなりません。