8月15日
終戦記念日を考える

 今から57年前の今日、昭和20年8月15日、日本は武装解除や戦争指導者の処罰など定めたポツダム宣言を受諾。アメリカ、イギリス、中国、ソ連を始めとする連合国に降伏し、第二次世界大戦は終結しました。この日から「戦後」がスタートしたわけで、日本はB29による一面の焼け野原だった状態から20年余で経済大国へ仲間入りし、日米安保の下で平和を享受し、経済復興に専念しながら奇跡の復活を果たします。

 この日は靖国参拝や戦後処理に対する考え方など国論を二分する問題でマスコミもにぎやかになります。論点は明確です。靖国神社に首相が参拝することが何故問題かというと、@戦没者の慰霊のためとはいえ、政府などが特定の宗教施設(この場合は神道)を使うことについて、それが憲法で定められた政教分離に抵触する可能性があるという点A靖国神社にはいわゆるA級戦犯(連合国により戦後、戦争犯罪人に指定され、処罰された戦時中の指導者。東条英機首相ら7人が絞首刑になった)が戦没者と一緒に祀られていることが、一部の国民や近隣諸国(特に先の大戦で多くの人的被害を出した中国と韓国、北朝鮮など)の国民の感情に反すると思われる点が挙げられます。

 国論を二分する問題ゆえ、昨年は小泉総理が靖国神社の参拝を終戦記念日からずらしたものの参拝自体は決行し、国内外から大きな反響があったことは記憶に新しいことです。

 一方で、現代では残念なことに、日本とアメリカが戦争していた事実を知らない大学生さえもいるようです。教育現場で教えていないのか、考える必要もないからかも知れません。しかし、現代の豊かで平和な日本が焼け跡から始まり、私たちの親や祖父母らの世代が血や汗をもって、一生懸命の築き上げたものであることは紛れもない事実です。それを考えると、先の大戦が侵略であったか否か、総理や閣僚が靖国神社に参拝するのか是か非か問う前に、素直に戦没者を悼む気持ちのほうが自然に出てきてしまいます。

 今後必要なことは、先の大戦について、戦争まで突き進んだ日本をすべて否定したり、反対に戦争を美化するような両極端な視点からとらえないで国民的に議論すること。その議論した総括を、「世界の中の日本はどうあるべきか」という視点から、国際貢献や安全保障、戦後処理に生かし、自信を持って生きていくことだと思います。安保や領事館事件、ODA戦略にも生かせるはずです。日本人はもっともっと活躍できるはずです。私も国政を目指す者として、明るい希望に満ちた日本を創りたいとこの日に誓います。




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