9月17日
小泉総理の北朝鮮訪問

 小泉総理が北朝鮮を訪問し、金正日総書記と史上初の日朝首脳会談を行いました。首脳会談が実現したこと自体も驚きでしたが、一番衝撃的だったことは、金総書記が日本人を拉致したことを認め、国として謝罪した点です。8人死亡、5人生存という発表は家族にとっても誠に残念です。ほかにも拉致被害者もいるかも知れませんし、今後の交渉の行方も全く不透明です。しかし、まずは日朝交渉の幕を明けることができました。

 これまで多くの北朝鮮関係の書籍が、その国家形態や拉致被害者などについて述べていましたが、北朝鮮当局が認めていないため、実態はかなりの部分で不明な点がありました。今までの日朝会談でも、日本側が拉致事件(当時は北朝鮮が拉致の事実を認めておらず、行方不明者と読んでいた)を持ち出すと交渉が決裂したケースが幾度とありました。97年にも日本人妻が里帰りし、私も毎日新聞記者として取材したことがありました。その後は里帰りが中止になったり、98年にはテポドンが日本列島上空を通過して険悪になったりもしました。こんな一歩進んで一歩後退していた日朝関係がまるで嘘のようです。

 今回の訪問は、まずは日朝国交正常化に向けての一歩ととらえるべきです。拉致被害者の帰国も来月には予定されています。北朝鮮のあらゆる問題について、今後の真相解明が期待されます。




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