1月1日
年頭のごあいさつ

「日本人の美しい道」

皆様、あけましておめでとうございます。

 昨年9月の解散総選挙で皆様のお力で国会に送り 出していただき4ヶ月。 こうして穏やかな気持ちで新年 を迎えられますこと を改めて感謝申し上げます。本年 もよろし くご指導をお願い申し上げます。

 国内は大企業のボーナスも軒並み上昇、 東証株価 も4年前の水準に 戻りつつあり、 地方や中小企業にも 波及が予想され、 経済に心なしか明るい期待を持てる 一方、日本人の「道」という観点からすると、非道ともい うべ き事象が思い出されます。マンション耐震偽装、 近年としては未曾有の惨事となったJRの脱線事故、み ずほ証券の誤発注ミス、塾講師による教え子の 殺害 などは、日本人が道を失った最たる事例でしょう。

 かつて、人の上に立ち規範意識を高く求められた武士 階級は、その道に ついて「士 道いわく、常に心に死をも ってご奉公 すること」と説いています。無 論、ご政道は 歪むのは、「士道」が「私道」に変容してしまったからです。 農業 には農業のプライド、技術者にも、商人にも同様の プロ意識、つまり、これだけ は負けられないとするこだわり のようなものが、日本人にはあったのです。

 しかし、今回の諸々の事件は図らずも、日本人が「私道」 化した証で、戦後 政治の限界というものを見せつけられまし た。今一度、政治家である私たちのみ ならず、原点に帰り、 「道」を見つめなおす努力が求められます。

 戦後60年。61年目の今年は、あらゆる戦後の枠組みを 見直し、本当の意味での戦後政治の総決算をする時期が 来ています。1月20日から始まる通常国会は、皇室典範 の改正、国民投票法案の制定、防衛庁の省昇格を審議 するほか、教育 基本法の改正論議も高まってきております。 総理の靖国神社参拝についても、大きな 議論となるのは 間違いなく、アメリカ中心の外交から、アジア外交も含めた 大局的な 展開を行う必要があります。

 すべての原点は戦後政策なのです。戦災から復興へ。 焦土の日本を立ち上がらせ、サンフランシスコ対日平和条 約を成し遂げ、国際社会の復帰を果たした吉田茂。軽武 装、経済繁栄は大きな日本人の自信となり、今も生きて います。しかし、この吉田ドクトリンから転換し、日本人が 日本人の手による新しい羅針盤を、世界の中の新しい日 本像 を私たちの手で作り上げる時期がもう来ています。

 私は今、戦後政治を見直すため、GHQの諸政策や戦後 政治に関する書籍を 読み漁っています。GHQによる占領 政策は、天皇が戦犯として処刑されなかったこと、米国の 一国統治によって国の分裂を免れたこと、そして不意の朝 鮮戦争によりアメリカが 太平洋の安全を確保するために、 アジアの兵站として日本を選んだこととなど、当初の意図か ら外れた部分があったのもの、基本的には日本人の精神を 破壊することに ありました。戦後61年を経てもまだ、こうし た破壊が進んでいると言わざるを得ません。

 激動の2006年の幕開け。一国会議員として何ができる かをしっかりと考えながら、日本国のため、国民のため、命 がけで仕事をすることをお誓い申し上げます。

 新年が皆様にとってご多幸と飛躍の年となりますことをお祈 り申し上げ、年頭の ごあいさつとさせていただきます。

      平成18年元旦 衆議院議員 林  潤




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