4月24日
千葉7区「負け組ゼロ」VS「小泉劇場」〜カミングアウトの効果
 小泉内閣で最後の国政選挙となる衆議院議員千葉7区補欠選挙が23日、開票され、わが自民党の斉藤健候補は民主党の太田和美氏候補に955票差で敗れました。
 私も2回現地入りし、流山市内の駅で街頭演説やビラまきを手伝ったり、選挙区在住者の知人名簿を出したりしましたが、「やられたよー」という感じで、結果は非常に残念です。ここ数年、わが党は補選で負け知らずでしたから、執行部のショックはさらに大きなものでしょう。ほかの一回生同期も度重なる応援に入ったことで、疲れきっていました。
 敗因は、いろいろ考えられますが、「格差社会」が広がるという国民の不安に対し、わが党が十分に応えられなかったのではないか、と思います。構造改革や自由競争の流れは当然としても、努力で埋まらない「格差」については、国の是正が必要でしょう。まさに医療制度や雇用制度が国の是正が必要な対象であります。特に「東京で助かる命が地方では助からない」という事例や、雇用状況が悪くて就職したくてもできない地域があるように。こうした努力しても埋まらない格差を、しっかりと取り組んでほしいという国民の声として受け止めます。
 また、候補者を比べると、自民の斉藤さんは東大ハーバードから通産省の前副知事の「スーパーエリート」、対する民主の太田さんは元県議ですが、OLをしながら生活のためにキャバクラでアルバイトをした経験も持っている「苦労人」、対照的な経歴でした。太田さんのキャバクラ勤めや補導暦も怪文書で暴露され、それが報道されましたが、「繁華街をうろついて未成年のときに補導されたこともある。キャバクラは生活のために2ヶ月勤めた。OLは生活で大変な人もいる。だから雇用を訴えたい」というように、かえって記者会見で正直にカミングアウトしたことが好感を持たれたのでしょう。
 そして太田さんは「負け組みゼロ」を掲げながら、「こうしたエリートに私たちの生活の痛みが分かりますか?」と畳み掛けた。また、昨年の県議補選では松戸市民約7万人から名前を書いてもらっていますから、一定の知名度があり、地域に根付いた印象があった。対する斉藤さんは、千葉県にとってライバル県である埼玉県副知事という経歴が、普通なら金看板にもかかわらず、落下傘色を強める結果となりました。また、武部幹事長の「最初はグー、サイトウケン」というギャグで名前を覚えてもらおうという戦術も、知名度アップに大きく貢献した半面、相手陣営を中心に「最初はグー、サイタマケン」と切り返され、さらに地元に根付いてない印象が深まる結果となりました。このように、怪文書を逆手にとって「負け組ゼロで格差是正」を主張した民主党と、「落下傘候補を立て、劇場選挙」に徹底した自民党と差が出てしまいました。民主党は偽メール事件では、ウソで塗り固めてきたから、カミングアウトが必要だったわけで、塞翁が馬という感じがします。
 そして小沢効果。小沢代表になってメール問題から、新しい方向に向かう姿勢ばかりが取り上げられます。しかし、本来は自民党の最も金権腐敗した部分に関わってきたわけで、こうした反省やケジメを検証すべきでしょう。一方で、期待が大きいのも事実ですが、テレビの効果も大きい。自民党は小泉チルドレンを連日繰り出して「劇場選挙」を展開した、と報道でも批判されていましたが、昨年の成功イメージが抜けないのでしょう。さらに、自民党は公募自体が出来レースという批判もあり、「地元出身の候補を」と要望した地方県連と、党本部で温度差があったことも指摘されています。
 こうした中、自民陣営は「やれることは全てやった」というくらい、徹底していました。組織や公明党のありがたい応援を受けました。ただし、一回生議員の応援は、街頭でビラ配りやあいさつが主でした。普通なら、国会議員の応援は、街頭演説や組織固めに使うものですが、新しい同期が当選してほしいとする熱意が、大きなマンパワーに変わったのだと思います。
 結果は残念でしたが、謙虚に受け止め、「格差」もしっかりと再考できるように、しっかり頑張りたいと思います。
     




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