5月9日
与党もまた格差社会を再考せよ
GWの連休が終わり、本会議も今日から再びスタートしました。6月18日の会期終了まで残り60本以上の法案を仕上げなければならず、日々国会の審議が続きます。休み明けということで、アメリカ、インド、中国など海外視察(=外遊)で活躍したことを誇る同期生も数多くおりまして、海外の有力なキーマンと会ったことを自慢し合っておりました。私はこの連休中、「一年生はまだ半人前」ということを意識しながら、地元の方々との触れ合いを大切にできたことを誇りにしています。興味深いことに、昨年の選挙で次点に4万票以上の大差をつけて当選した新人議員は、私を含めて4人しかおりませんが、全員が地元を最優先するということで、外遊のお誘いを断っていたことは印象的でした。
 私は朝、電車で通勤していますが、たいてい新聞を読んでいます。事務所で購読しているのは、朝日・毎日・読売の全国3紙ですから、産経・東京・日経の3紙からランダムに選んで買って読んでいます。
 5月9日付東京新聞朝刊で、心に残った一般読者からの投書があります。「今の景気がイザナギ景気以来の好況だ、という主張は現実を省みないにもほどがあり、日々の生活に苦労している人々の気持ちを逆なでするものだ。『格差社会』を助長させる小泉政権にストップをかけろ。小沢民主党に期待したい」という60代の無職男性の意見です。
 産経新聞は数日前、世論調査で自民党と民主党の支持率が逆転したというニュースを報じていました。昨年には自民党が圧勝し、つい先日のメール問題では民主党は瀕死の重傷を負いました。にもかかわらず、小沢民主党に代わった途端に、千葉7区補選は自民党が敗北。小沢人気はじわじわと上がっています。
 しかしながら、民主党は、人や組織が根本から変わったわけではありません。永田メール反省によるチェック機能の改善策も国民に明示されていませんし、明らかに未成熟を露呈しました。チェック機能や危機管理は、通常の会社なら当たり前のように備わっているべきものですから、国をあずかる野党第一党としてはお粗末というよりは、その資格なしというべきです。  にもかかわらず、民主党が上昇気流に乗っているのはなぜか。それは、「格差に対して風穴をあけてほしい」という国民の切ない期待に、与党が応えようとする姿勢を見せないからです。民主党の体たらくを差し引いても、期待が集まるのは、「格差」による政権に対する不満を反映しています。そして、この一通の投書にもこうした国民の声なき声が背後にも数多くあるのです。
 私は自由主義者です。自由主義経済を信奉し、戦後のある時期、つまり冷戦構造崩壊までは、吉田茂のニューライト主義(日米安保で軽武装を旨とし、経済繁栄を重視する政策)は正しかった。一方で、結果の平等を重視するあまりの悪平等が、税制(行き過ぎた累進課税、どんな資産家でも3代で潰れる)でも教育(権利ばかり主張し、責任や義務、そして心の問題を教えない教育)でもはびこってしまった。だから、結果の平等が浸透し、一億総中流階級と呼ばれる日本は最も社会主義が成功した国であるという皮肉さえあります。
 大きな意味では小泉改革はこうした、社会主義路線(私たちが無自覚に受け入れていた)に対し、アンチテーゼを投げかけたことに意味があります。基本的には賛成です。しかし、長年戦後を通じて根付いた結果の平等からその反動というよりは、こうした改革の中で、ドロップアウトした人が増えているのもまた事実です。
 生活保護世帯は100万世帯を超え、雇用においては、正社員とパート・アルバイトなど非正規社員はそれぞれ増加し、2極化しています。昨日の公聴会のような、努力で埋まらない格差もあります。私は与党の責任は大きく、闊達な意見を交わし、国民に対し、目に見えるような格差是正を目指す姿を見せる必要があると思います。
 本会議終了後、早速地元に帰り、中村県会議員(自民)のゴルフコンペの表彰式に出席しました。選対本部長を務めていただいた中村県議をはじめ約220人の人たちと交流しましたが、その中から私の新たな後援会を立ち上げていただく話もいただき、こうして応援してくれる人たちにただひたすら感謝をしています。
     




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