写真6月6日
これからの総裁に求める条件
 再チャレンジ支援議員連盟に参加したことで、新聞記者から取材を多く受けるようになりました。私がなぜ安倍官房長官を応援する動きを歓迎するのか。これからの総裁に求める条件について、私の考えをお話しします。
 第一に、国益を堂々と主張できる力。第二に、メディアを使いこなし、国民に直接訴えかける力。第三に、決断力と実行力。3条件が不可欠です。
 この3条件は、21世紀のリーダーに不可欠な要素です。キーワード「国益」に関しては、昨年は戦後60年を迎え、戦後政治を総括する転換期です。そんな時代だからこそ、憲法や教育基本法の議論がタブーでなくなり、国民的議論を高めようとする「機運」があるのです。日米安保を機軸としつつも、アジアの国々とどのように友好を深めるか。
 昨年は中国大使館のデモ事件がありました。また、進展しない北朝鮮の拉致問題、イラクの自衛隊派遣を今後いかにするか。靖国問題やアジア外交も総裁選のテーマとして、否応なしに争点になるでしょう。だからこそ、次期総裁はさらに「国益」を世界に訴える力が必要なのです。国際的な信頼を高め、日本国憲法の前文にあるような名誉ある地位を占めるためにも、日本の主張を明らかにしなくてはなりません。拉致問題の取り組みや、靖国参拝に関してぶれない姿勢を持ち続けているのは誰でしょうか。
 また、キーワード「メディア」に関しては、もはや派閥の領袖が数の力で議員に影響力を持つ時代ではなくなったということです。マスメディアを通じて、その背後にある国民に直接訴える力を持たなくてはなりません。小泉総理はメディアの使い方がうまいとされてきました。通常、マスコミ各社の幹事社が首相官邸で、歩きながら総理に取材する手法を「ぶらさがり」と呼んでいますが、毎夕一言話すことで、政権をアピールしています。森内閣時代はぶら下がりを拒否したりして、こうした手法を使いこなすことに十分慣れているとは言い難かった。いや、小渕内閣や橋本内閣も小泉総理ほどうまくは使いこなさなかったと思います。ワンフレーズも、分かりやすい反面、内容が薄っぺらく見えてしまうきらいがありますから、説得力を持ちながらも言葉に重みを持てるようにしなくてはなりません。「マスコミが苦手」というのでは、話になりません。安倍官房長官には国民にこうして語りかける誠実さと、若さがあります。
 最後に「決断力」に関しては、古今のリーダー像すべてに当てはまります。政治家の仕事は、国民の生命と財産を守ることです。例えば、関東でM8クラスの直下型地震が起こった。あるいは、日本の経済制裁発動に対し、北朝鮮がテポドンを日本列島に向けて発射してきた。こうした大災害や戦争に関する対応で、政治指導者の一瞬の判断が国民生活の生死を決めてしまうおそれがあることを自覚しなくてはなりません。アメリカの潜水艦と日本の民間船が衝突し、次々と日本人が水死している報告を受けても、ゴルフを続行する指導者。離島で活火山が噴火したのに際して、閣議を開くより早く、総理大臣の裁定で自衛隊を使った島民避難を決定した指導者。みなさんはどちらにリーダーを託したいと思いますか。格差を再考し、機会の平等とセイフティーネットの拡充を新しい切り口で考えているのは誰か。
 これからの総裁に求める条件を考えた場合、やはり次期総裁候補の中では安倍官房長官が最もこうした資質を持っているのではないか、と私は考えるわけです。
     




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