9月25日
暗雲の船出
 福田康夫・自民党総裁は25夕に国会で指名を受け、内閣総理大臣に就任。組閣を終え、福田内閣がスタートしました。私も首班指名選挙に臨むのは3回目ですが、これほど緊張感を持って投票したのは初めてです。
というのは、先の参院選で参議院は与野党が逆転し、また安倍総理の突然の辞任から約3週間の政治空白を生み、二転三転した中で誕生した福田政権だからです。多くの国民が一挙手一投足を見守る中、今後は解散総選挙も視野に入れ、厳しく政局を見据えています。正に「暗雲の船出」は始まったばかりです。
注目された新内閣の布陣は、留任13人のうち、ほとんどが閣僚経験者という手堅さで、新鮮味には欠けますが、重厚感はあります。ただ、国民的な人気や支持という点では、厳しい評価を下されると思われます。今週末には報道各社による内閣についての世論調査も行われるでしょうが、「福田内閣を支持しますか?」「福田内閣に何を期待しますか?」という設問には、サプライズ人事や小泉劇場を見てきた国民には物足りないのではないでしょうか。支持率は厳しい数字のような気がします。
しかし、観方によっては、小泉、安倍、福田と3代の総理大臣によって、日本の舵取りはバランスを取ることができるとも言えます。小泉総理が拉致問題や靖国問題はじめ、公務員の削減や民営化による構造改革で先鞭をつけました。安倍総理は教育や防衛、憲法という国策の根幹で独自色を発揮し、日本のバックボーンを再構築に向けました。そこで、福田内閣は国民生活を第一に、堅実な経済成長の中、歴代2代の内閣による改革の負の部分に光を当てることが至上命題です。特に高齢者や障害者という経済的弱者に配慮しています。
こうして3代かけて、行政改革と防衛、教育、憲法を成し遂げ、国民の生活を守ることにもつながるのです。
福田内閣の顔ぶれだけ見れば、ベテラン揃いで、「昔の自民党に戻ってしまった」という指摘を多くの国民から受けるでしょう。「新鮮味もないし、新しい改革に着手してくれそうにも思わない」と否定的な見方もあるでしょう。しかし、目立つリーダーが派手なパフォーマンスをするより、内閣として団結し、どんな仕事を残すことができるのか、というのが最も大切です。
新内閣の政策課題は、経済と社会保障、税に関する有機的な政策を実行することです。日本経済の地盤沈下を防ぎ、景気回復を確かなものにし、税収を増やすことです。安定した経済基盤の下、社会保障論議を進め、政治決断をしなければなりません。私も与党議員として、暗雲の船出を共にします。

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